『10年目の告白~蓮池薫さん“拉致”解決への思い~』 (NHKクローズアップ現代)
蓮池薫さんら拉致被害者のうち5人が帰国したあの日から、ちょうど10年が経ちました。
あれから10年。新たな成果はほとんどなく空しく時は過ぎていきました。そういうことも含めて、蓮池さんは今まで多くを語らなかったのでしょう。
しかし、10年という歳月は、事実を歴史化します。あの小泉首相の突然の訪朝の裏事情もまことしやかにささやかれるようになりましたし、なにしろ、拉致の首謀者である金正日は亡くなって、直接拉致には関係していない若い金正恩が指導者となりました。
今日のクローズアップ現代は衝撃的でした。蓮池さんが初めて語る北朝鮮での生活、そして様々な思い。10年の節目に「拉致と決断」という本を出版するとのこと。私もこの番組を見てすぐに注文しました。
あまりに重い言葉が連続して語られるので、私は「これは簡単に論評したり感想を書いたりできないな」と思いました。
ですらか、ご覧になっていない方にはとにかく見ていただくしかないと思います。消されていなければこちらでご覧になれます。ぜひ。
もしくは、同じような内容がこちらにテキスト化されていますし、いずれ公式ページにも、動画やテキストがアップされると思います。
何事も他者の体験について語ればそれは「他人事(ひとごと)」になってしまいます。ある意味では、その罪の意識を乗り越えなければ、こうして文を書いて発信することはできませんね。
私には、拉致問題については、完全に「他人事」とは言えない事情もあります。一つはこちらに書いたように、私が横田めぐみさんと幼い頃一緒に遊んだ仲だった(であろう)ということです。
これはもう運命としか言いようがありません。そして、小泉さんの訪朝からちょうど10年の節目に、ご両親と45年ぶりの再会の機会を得て、また、10年前の訪朝の裏の立役者だった安倍晋三さん(と奥様)と不思議なご縁をいただいたこと、これらは偶然とは思えません。
では私が何かできるかというと、もちろん何もできないと言えば何もできない。しかし、目に見えないモノを含めて「何か」をコーディネートするこはできそうな予感がしています。
私も最近ブルーリボンバッジを身に付けるようにしています。学校として全職員に配布されました。
この前なんか、しっかり襟元に付けて、堂々と日教組の本拠地に行って来ましたよ。微妙な空気が漂っていましたが(苦笑)。
そう、予感ということで言えば、近いうちに実現するであろう第二次安倍政権において、何か大きな動きがあるような気がしています。いや、予感ではなくほとんど確信に近い。
そんなことを無責任に言うなと批判されそうですが、いつも言っているように、未来にいいボールを放っておかなければ何も動きません。一凡夫の妄想であっても、それが集まれば大きな力になると思います。それこそが「言霊」の本質であると、最近は強く思うようになっています。
ところで、このタイミングで蓮池さんが多くを語るようになったのは、単に時間的な節目ということではないような気がします。やはり北朝鮮に大きな動きがあったということでしょう。蓮池さんのおっしゃる様々なメッセージは、北朝鮮からのメッセージだということもできます。決して蓮池さんが北朝鮮に言わされているということではありませんが、結果として北朝鮮の指導部および北朝鮮の市民の肉声がこめられていると感じます。
「拉致と決断」が届きましたら、さっそく熟読してみます。ただ情報として受け取るのではなく、そこから自らの(日本の)とるべき未来の行動を読み取らねばなりません。
ところで、蓮池さん兄弟は、本当に特別な運命のもとにお生まれになりましたね。そう、薫さんのお兄さん透さんは福島第一原発の技術者なのですから。なんとも因果なことです。そして、柏崎がご実家ですからね。大変なお役目をもってお生まれになったのだと思います。
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コメント
近いうちの解散は無い、と、自民党議員がふんだ結果が、皮肉なことに阿倍代表を生んだのだと思います。
少なくとも私には民主党の鉄面皮を引きはがす力は一向に見えません。
解散が長引くほど、阿倍氏は力を失って行くことでしょう。早期解散させることが出来るなら、選挙の顔として石破氏の方が有利だったはず。ジレンマですね。
投稿: LUKE | 2012.10.18 00:23