稲刈りという神事
今日は中学3年生が稲刈りをしました。田植えという神事という記事で紹介した、あの明見の田んぼが、その祭の舞台です。
豊葦原瑞穂の国という言葉を実感できる瞬間ですね。富士山麓の清冽な水と空気と光と、そして子どもたちの魂、土地の持つ霊気をたっぷり吸い込み、たわわに実った見事な稲穂。それを子どもたちが丁寧に鎌を振るって刈り取ります。
一粒の種もみから数百粒の米が生まれるという不思議を体験すると、自然の神々に対する感謝の気持ちが湧いてきますね。こういう子どもたちにとって貴重です。
そして、いつか書きましたね。実=種、結果はスタートです。
来年の種となるお米もあれば、私たちの体の一部となっていくお米もある。こうして生命がつながっていくことの不思議にも気づきます。
途中カマキリやザリガニやミミズやバッタと戯れながら稲刈りを終え、笑顔でおだんごを頬張る生徒たちの様子を見ていて、ああこれはこれだけでもう立派な神事だな、稚児舞だなと思いました。美しく貴い光景です。
本来ならば「新嘗祭」もやりたいところですね。そう、皆さんご存知ですか。11月23日の勤労感謝の日は「新嘗祭」の休日だったんですよね。勤労感謝の勤労とは、すなわち農作業のことだったわけです。天皇が初めてその年の新米を食す日。国民はその日まで新米を食べませんでした。
たとえばそういうことを教えるのもまた、昨日書いた「日本文化のインプットとアウトプット」につながります。とても大切なことだと思いますが、どうでしょう、親や先生もこうした基本的なことすら知らないのではないでしょうか。知らなければ教えられない。
さて、明見での神事を終え、夜はこの神事に協力してくださった勝俣源一さんや、音楽家の瀬戸龍介さんをお招きして、「不二の仕組会」を催しました。
初めてお会いする方も含めて、なんとなく引き寄せられた(ここ二日ほどで声をかけた)10名が、明見の話、富士山の話、伝説の話、教育の話、宇宙の話、神様の話…まあいろいろな話題で盛り上がりました。
最近ではすっかり定番となりました、耀わん「十和田」でお水(波動転写水)をいただく儀式?も行われました。一つの碗を共有することによって、とても高い次元で魂がつながる気がします。
自然の中に生き、自然に生かされていることを実感し、自然(神)に感謝する。こういう日本人として本来当たり前なことを体験、共有できる日常に、そして明るい未来を語れる日常に、それこそ感謝したいと思います。ありがとうございました。
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