どうなる漢検…
久々に漢検の話を書きましょう。なにしろ、大げんかしてからというもの、あれほどしつこかったセールスの電話が1本もかかってきません。どんだけブラックなんだ、私は(笑)。
今日のニュースに地味に出てましたね。
元理事長父子による背任事件を教訓に、組織改革を進めている財団法人「日本漢字能力検定協会」(京都市)が、新公益法人制度に基づく「公益法人」に移行することを決め、内閣府に申請した。
へえ〜、「公益法人」になるんだ。そうですか。それはそれは…としか言いようがありません。
大久保父子が逮捕される前から、私は漢検の問題について吠え続けてきました(たとえばこちら)。
理事長父子の罪も大きいけれど、もっと罪深いのは「先生」だ!…そう書き続けて、結果として刺客を送り込まれ、しかし、私がそんなものにひるむわけもなく(笑)、しっかり一人で退散させましたよ。
様々な新宗教を相手に戦ってきた経験が生きました(?)。
ま、冗談はともかくとして、いや全然冗談ではなく実話だな…教員に対するリベート問題と、そこに付随する先生による生徒に対するウソの体質を根本から改善しないと、問題の解決になりませんね。
どういうことかと言いますと、たとえばこちらをご覧ください。平成23年度の協会の収支報告書です。
支出で一番多いのはなんでしょう。分かりやすく予算の方で見ましょうか。一桁違うのがありますよね。「受検運営委託費」です。10億円超えています。
次に多いのが「検定業務代行費」です。7億円近く。この二つでなんと全支出の3分の1くらいを占めています。
「検定業務代行費」は、まあアウトソーシングですね。自前でやるより経済的能率が高ければ外部委託するのは、これはビジネスの常道であります。
問題は相変わらず多い「受検運営委託費」です。問題(不祥事)があって、文科省公認を外されてから、多少(50万人ほど)受検者数が減少したので、この「受検運営委託費」も下がりました。最大時は15億円くらいあったんじゃないですか。
これはですね、「事務連絡費」と「準会場実施経費」という名目で、学校や塾の先生方に配られるお金です。ある意味使途不明金。なぜなら、そのお金の使い道はそれぞれの学校や塾や先生に任されているからです。
それが毎年10億円もばら撒かれているんです。いくら公益法人となるべく内部の会計を健全化させてもですね、このばら撒き体質が変わらない限り、全然「公益」じゃないですよ。ま、主たるばら撒き先は公務員たる学校の先生ですから、ある意味「公益」か。
ちなみに全校生徒1000人の学校が全校受検で全員が2級を受けたりすると、1回の検定で45万円ほど学校にお金が落ちます。それを年に3回やれば…車が買えます。
これはちょっと極端な例ですけれど、現実にはこうして、生徒から集めたお金を協会と学校とで分けあっているわけです。さすがに教育現場でのリベートとしては多すぎませんかね。
こんなことを暴露する教員は私だけです。なんでか分かりますよね。こういうことが学校には多すぎます。
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