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2012.09.23

おめでとう! 日馬富士

20120924_65951 晴らしい闘魂でした。
 表彰で土俵に上がった野田首相が「本当に久しぶりに、死力を尽くした鳥肌の立つような相撲を見ることができた」と言っていましたが、たしかにそのとおり。ま、そういう姿勢、闘魂を、野田さん自身に期待してしまいますが…(苦笑)。
 あの巻き替えのタイミングは見事でした。あれは勇気のいる判断です。もしかすると絶好調の白鵬なら、あそこで一気に寄り立てたかもしれませんね。
 いずれにせよ、あの体勢から自らを有利にするためには、いつか巻き替えにいかなければなりません。それを躊躇していたり、タイミングをはかっていたら、白鵬の攻めに屈していたことでしょう。あの迷いのない巻き替えの成功によって、今回の綱とりが実現したと言っていいくらい、まさに一瞬で運命が決まったというシーンでした。
 それから、徹底した下手投げ。あれをあれだけ連続して仕掛けるのは、体力的な問題だけでなく、精神的な面でかなりきついことだと思います。それをやり遂げた日馬富士は立派です。心の勝利ですね。
Void0 相撲内容も良かったのですが、勝ったあとがまた良かったですね。土俵にキス…ではありませんが、額をつけて、土と交流していました。いわく「土俵の神様に感謝した」と。
 神事としての相撲をよく理解しているのでしょう。
 また、インタビューで両親や周囲の人々への感謝の気持ちを純粋に語っていたところも良かった。そして、「これからも感動と勇気と希望を与える相撲を取り続けたい」という言葉、いいじゃないですか。それを外国人力士が迷いなく流暢な日本語で語る…なんとも複雑な気持ちにさえなってしまいました。
 君が代もしっかり歌っていたし、ちょっと、日本人しっかりしようよ、と思わずにいられませんでしたね。
 モンゴルと日本の関係は悪くありません。これからもお互いに親愛や尊敬の念を持っていたいですね。
 考えてみれば、特定アジア人力士というのは聞きませんね。ま、靖国で奉納相撲や土俵入りしているくらいですから、頼んでも来ないでしょうが。
 ところで、今回日馬富士が横綱昇進を決めたのをきっかけに、白鵬は近く引退するかもしれませんね。本人の気持ちは固まっているのではないでしょうか。ただ、協会がどう判断するか。稀勢の里と日馬富士の両横綱時代を企図していたのに、稀勢の里があまりに不甲斐無いので。平成25年は日本人力士の活躍に期待しましょう。
 相撲の危機は日本の危機。本場所が中止になってあの大震災が起きたということは記憶にとどめておかねばなりません。単なる偶然ではないと思います。いや、単純な因果関係ということではなありませんよ。大きな流れの中で相互に関係した事象だということです。
 逆に言えば、相撲の復活は日本の復活だと思います。期待するとともに、我々国民もそういう雰囲気を醸成していきましょう。
 


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