「Google play ブックス」で稀覯本を読む
ありがたい時代になりました。反面、一般書店や古書店には辛い時代の到来です。
教え子に地元の書店の社長をやってるのがいて、この前もこれからのリアル書店の在り方について相談に来ました。
こういうヴァーチャルやグローバルの時代だからこそ、リアルやローカルに価値が生まれるから、それを逃さないようにとの、まあ当たり前なアドバイスしかできませんでした。
私も「紙の本」や「街の本屋さん」にある種のこだわりを持ちつつ、しかし一方では、先日の紹介したkobo Touchで電子書籍をけっこう楽しんだりしています(明らかに読書時間が長くなった)。
そして、25日、あのGoogleも日本の電子書籍市場に乗り込んできました。もうこの流れは避けられないでしょうね。
昨日の「時間論」風に言うなら、私たちが「本屋に行かなくても本を手に入れたい。数千冊を一つのデバイスに詰め込んで携帯したい」という未来を想像し設計したので、それがこちら(現在)に流れてきたというわけです。
つまり、未来を妄想した時点で運命が決せられたということですね。妄想したのは過去ですから、常識的な時間軸では過去から現在に向かっての因果関係を想像しがちですが、妄想自体はこの世に実在していなかったわけですから、物理的には因果関係を構築することができません。
逆に、過去の我々の脳内で、時間を先取りして未来に種を蒔いたと考えるのが、未来→現在→過去という流れを想定した時間論です。
これはもしかすると人間だけに許された世界観ではなく、生物の進化全体に言えることなのかもしれません。そうだとすると、進化論の意味も大きく変わらざるを得ません。
おっとスケールが大きくなりすぎた。時間論の話は置いておいてですね、「Google play ブックス」ですよ。これが他の電子書籍サービスと大きく違う点は、稀覯本が無料で読めるところです。
これは驚きでした。たしかにGoogleは著作権の切れた書籍の丸ごとスキャン(データ化・インデックス化・コト化)を進めていますが、こうしてそれらを書店に並べちゃうとは思っていませんでした。
上の写真をclickしてみてください。私の「マイブック」すなわち書棚です。
はっきり言って、古書店でこれらを全部購入したら数十万円になっちゃいますよ。もう買っちゃったのもあるし…。あるいは古書店では手に入らなかったものもある。初めて知った重要書籍もある。
これは本当に驚きでした。こんなマニアックな本までスキャンしてるのかよ!
私の進めている富士北麓の歴史や伝説の研究にとって、こんなに貴重な情報源はありません。今までほとんどのものには目を通してきたつもりだったのですが、いきなりこうして地元の図書館にもないような本がザクザク出てきた。
まさに、「過去」が「未来」からやってきたという感じです。過去の本があの世から復活したという意味もありますが、その内容がまた案外未来的でして、温故知新の意味をも再発見させていただいています。
普段Googleの「静かなる暴力」に批判的なワタクシも、ついつい感謝してしまいました(笑)。
皆さんも興味あるキーワードで検索してみてください。全く意外な出会いがあるに違いありません。
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