男子・女子
今日はやはりバレーボールでしょう。昨日のなでしこに続き、また女子が頑張ってくれました。「折れない心と絆」…まさに「大和魂」を見せてくれましたね。
女子の「雄々しさ」については昨日書いたとおりです。卓球も中国相手によく頑張ったと思います。
一方、男子は本来持っているべき「雄々しさ」が少し足りなかったかもしれません。男子サッカー準決勝、後半の動きの悪さ、ミスの連発は、精神的なものが原因していると感じました。メキシコの方がそういう意味で上回っていたと思います。
オリンピックの決勝リーグレベルになれば、おそらくそういう戦いになってくるのでしょう(この前書いた裏側の霊的な戦いも含めて)。
ところで、なんで「男子・女子」っていうんでしょうね。学生の大会なら分かりますが、71歳のおじいさんも「男子」に分類されてますからね(笑)。
現代語の感覚で言えば、「男性・女性」の方がいいのではないか、と思いますよね。しかし、日本語の歴史的に見ると、「男子・女子」もあながち間違いではないということになるんです。
古い日本語で言えば、「男子」は「をのこ」、「女子」は「めのこ」と訓みます。「ををし(雄々しい)」、「めめし(女々しい)」とつながりますでしょ。
あるいは「なんし」「にょし」というふうに音読みしました。今でも「老若男女(ろうにゃくなんにょ)」って言うじゃないですか。「だんし」「じょし」という読み方の方が新しいのです。
そして、そのいずれもが、基本「成人」を対象として使われてきました。特に「男子」の方は、成人男性を表すのはもちろん、殿上人などある種の素質と風格を備えた立派な男を指すことが多かったようです。
その流れもあってか、「日本男子」とか「日本男児」とかいう言葉が近代にも多く使われましたね。勇ましい感じがする言葉です。
「女子」の方は多少事情は違うのですが、それでもやはり「成人」を指す場合が多かった。その流れかな、「腐女子」なんていうのも、けっこう「成人」してますよね(笑)。ある意味成熟した上に腐ってしまう(失礼)。
あっ、ちなみに「花より男子」という時の「だんご」という訓みは一般的ではないので気をつけましょう(笑)。
さてさて、このように「男子・女子」が成人男性女性を指すのは、もちろん、中国語の「子」が一般的に「人」を表すからですね。
そう、「子曰く」っていうのがありましたでしょう。論語とか。あれは「先生」と訳しましたね。中国語の「子」ももともとは貴族の身分称号だったわけです。
しかし、「子(ね)」が「ねずみ」を表すように、小さなものを形象しているという感覚もあり、そこからいわゆる「子ども」という意味も生まれてきました。
ま、マイメロのママや王妃さまが言うとおり「男はみんな女の子ども」ですからね(笑)。いや、実際そういう発想もあったと思いますよ。人類皆兄弟というくらいですから。神様の子どもというのもありますし。
というわけで、オリンピックで「男子・女子」と言っても、それほど違和感も抱かないし、疑問にも思わないということです。
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