ホケツ…
皆さんもニュース等でご存知のとおり、ホケツさんが71歳でロンドン・オリンピックに出場しました。馬術です。残念ながら予選通過とはなりませんでしたが、上品で矍鑠としたお姿が印象的でしたね。もちろん日本選手最高齢記録更新です。
馬術のルーツの一つであるイギリスでの五輪に参加できたことに、きっと特別な感慨をお持ちになったことだろうと思われます…と、いつのまにか敬語を使っている私(笑)。
しかしまあ、東京オリンピックに出ていたとは。私が生まれた年じゃないですか。ちなみにその時は障害飛越での参加だったそうで、その後、目の衰えを感じてからは馬場馬術に転向したとのこと。
いかにも上品で貴族的な乗馬競技ですが、実際ホケツさんは名家の筋で、ご自身も会社の社長さんを務めるなど、いわゆる実業家としても有名な方です。
さて、ここまでホケツ、ホケツとカタカナで書いてきましたが、実際には「法華津」ですよね。これは本当に珍しい苗字です。全国に200軒くらいしかないらしい。
「ホケツ」は、今では大分でなじみのある姓かもしれません。大分では「保毛津」の漢字が当てられていることが多いのですが、いずれにせよ、決して多くはない姓です。
愛媛に法華津峠という急峻な峠があります。もともと法華津氏はそのあたりを中心とした氏族でした。鎌倉時代から戦国時代まで、強力な水軍として海上の覇権を握っていたようです。海賊だったと表現されることも多いのですが、たしかにその時代においては、海賊的な行為こそが政治的な力につながりましたから、あながち間違いではありませんね。
法華津寛選手は東京の出身ですけれども、おじいさんは宇和島の出だそうで、先祖はたしかに海賊だったということになりましょう。昔海賊、今馬賊(失礼)。
法華津氏は戦国時代西園寺氏に従っていましたが、西園寺氏が滅びるとともに戸田氏に「海賊」の地位を奪われ、海を渡って大分に逃れたと言われています。
落人が姓の漢字を変えることはよくあります。旧姓が縁起が悪いと考えることもありますし、素性を隠すという意味で変えることもあります。ま、「ホケツ」という名前は目立っちゃいますから意味ないような気がしますが。
今では「ホケツ」というと「補欠」を思い浮かべてしまいますよね。というか、1984年のロス五輪では法華津選手は補欠選手だったんですよね(笑)。名は体を表す?
| 固定リンク
「スポーツ」カテゴリの記事
- 全日本プロレス祭 アリーナ立川立飛大会(2024.08.17)
- オリンピックは◯◯の◯◯である!?(2024.08.07)
- 柔道混合団体銀メダル(2024.08.03)
- 祝! 舟久保遥香 銅メダル(2024.07.29)
- 静岡高校 vs 池田高校(昭和57年夏甲子園)(2024.07.22)
「ニュース」カテゴリの記事
- 日向灘M7.1発生〜南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)(2024.08.08)
- オリンピックは◯◯の◯◯である!?(2024.08.07)
- 柔道混合団体銀メダル(2024.08.03)
- 祝! 舟久保遥香 銅メダル(2024.07.29)
- 『今永昇太のピッチングバイブル』 (ベースボール・マガジン社)(2024.07.17)
「歴史・宗教」カテゴリの記事
- 九州人による爆笑九州談義(筑紫哲也、タモリ、武田鉄矢)(2024.08.18)
- 『もしも徳川家康が総理大臣になったら』 武内英樹 監督作品(2024.08.16)
- 【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その3)(2024.08.15)
- 【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その2)(2024.08.14)
- 【厳秘】大戦終末に関する帝国政府声明の骨子(その1)(2024.08.13)
コメント