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2012.08.01

『サマーウォーズ』 細田守監督作品

K3933974391 ればせながら。
 いろいろな意味で遅れてますよね。2009年公開の作品ですが今日初めて観ました。先月20日に金曜ロードSHOWで放映されましたが、それも観ていませんでした。それを録画しておいて今日観たのかというと、そういうわけでもありません。
 実は小4の下の娘がですね、その20日の放映を一人で観ていて(あとの家族は寝ていた)、なんだか異常にはまってしまったんですね。それでレンタルで借りてきて、また何度も観ているらしいのです。そこで、私もちょっと興味を持って一緒に鑑賞したというわけです。
 いやあ、なかなか面白かったし、感動してしまいました。けっこういい作品じゃないですか。脚本も演出も作画もなかなか。世界に出しても恥ずかしくない。
 なんて、それこそ今頃遅いよ!と言われそうですけど、お酒呑みながら観てたら涙が止まらなくなってしまいましたよ。家族の中で一番感動していたかもしれない(笑)。
 ある意味で非常にリアルなストーリーだと感じました。ある種近未来を予言しているような感じですね。それこそ3年前に観るのではなく、今観たからこそその辺のリアリティーを感じたかもしれない(その後のはやぶさや原発のこともありますし)。
 リアルとヴァーチャルの境目がどうのこうのという議論がよくされますが、私はもともと両者には境目なんかないと考えています。
 そう、ワタクシの「モノ・コト論」で言うところの「コトを窮めてモノに至る」というやつです。この感覚というのはなかなか言葉では伝えにくいのですが、私にとっては圧倒的な実感として迫ってくるのです。
 この映画で言えば、OZという仮想空間やアバターが複雑化、あるいは精密化すればするほどに、結局「自然」に戻ってしまって、ある種アンコントローラブルな状況になるということですね。コトを作った側の意思を超えて動き出し、結局はモノノケになってしまうと。
 そういう意味では、実はモノとコトとは、常に表裏一体であり、互いに行き来しているのですね。この世界はそういう構造になっている。パラレルワールド(多次元平行宇宙、並行世界)というのは、そういうことであって、極論してしまえば、UFOや宇宙人や幽霊やタイムマシンや夢というものは、そうした「別」世界の象徴であると思うのです。だから私はそれは否定しません。
 この作品では、古き良き(&悪しき)リアル世界と、新しき良き(&悪しき)ヴァーチャル世界が実にコントラスト豊かに表現されているので、なんとなくアナログなリアル世界の方が重要で最終的には勝利するような感じですが、そんなに単純なものではありませんね。
 だいいち、家族の絆とか、思いの集積とか、それこそ全然科学的でないある意味ヴァーチャルなイメージ世界でしかない。私たちがリアルだと実感しているコトは案外よく分からないモノであることが多いんですね。
 このようにヴァーチャルな世界がリアルな世界に影響を与えるという現象は、最近始まったことではありません。宗教の世界を想像すれば分かりますよね。だから、私はインターネットやクラウドを宗教空間と結びつけて考えてきたのです。
 あっそうそう、ウチの母方の親戚って、このアニメ映画の陣内家に似た感じなんですよ。そういう意味でもすごくリアルだった。最強のおばあちゃんを頂点として個性的な男ども(大きな子どもたち)が団結したりケンカしたり(笑)。そして、女が結局強かったりしてね。で、全体として本当に世界の危機を救っちゃいそうなパワーがあるんですよ。
 とにかくいろいろなメッセージがこめられた作品なので、教材としても使えるかなと思いました。さっそく使ってみようかな。
 
Amazon サマーウォーズ
 
 

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コメント

うちの事を書かれているのかと驚いたので初コメントさせていただきます。私と娘(小3)もつい先日、お友達のうちで録画したものを半分ほど観た娘の情報で初めてレンタル!以来連日観ておりました。3年前は家を建ててる真只中で、この映画のことを全く知らずにいました。でも、今で良かった! 本当に、今だからのリアル感!そう思っていたところでした。いや、ホント、良い映画です。

投稿: yuki | 2012.08.02 13:38

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