トイレバイク ネオ
いくつかあるCMの中ではこれが一番好きかな。富士吉田が誇る天才武藤敬司出演だしね。
最近、ウチの2階のトイレもようやくウォシュレットになりました。いやいや、実は「ウォシュレット」ではない。ウォシュレットはTOTOの登録商標ですからね。ウチのはコチラ。東芝です。
数年前に1階用に買ったところ、非常に良い製品だったので今回も同じ製品にしました。なにしろ1万5千円切ってますからね。本家TOTOさんの半分くらいの出費ですみます。
ま、こうして各社がマネするくらいウォシュレットというのは画期的だったわけですね。プロジェクトX。さすTOTO。バンド名にまでなって、今や日本の「トイレの神様」。
そのTOTOが、昨年からなかなかユニークな紙…いや神バイクを走らせています。トイレバイク。皆さんもテレビCMでご覧になったことがあるでしょう。
昨日のニュースにもこんな画像が出ていました。なんかこの女性のポーズ微妙じゃないですか?ww
人間はこうして便器から腰を浮かせて、自らの廃棄物に視線を送りますよね。ま、普通は前に立ち上がると思いますが(笑)。
それはどうでもいいとして、自慢の便座をそのままバイクのシートにしてしまうという発想は、たしかにネオですね。
そして、このバイクがバイオ燃料で走っているとなると、やはり自然、この女性のウンコ(もしくはウンチ)で走っているかのような感動…いや勘違いを起こしてしまいます。走行中に燃料補給できるのか?とか。
もちろん、TOTOさんもあえて強調しているように、これは家畜の糞尿から取り出されたバイオガスを燃料として走っているのであって、決してこの美しい女性自らが走行中に燃料を垂れ流しているわけではありません。
しかし、重要なのは、家畜の糞尿も人間の糞尿も基本同じ、いや、人間の糞尿の方がおそらくはエネルギー量が大きいということです。
つまり、TOTOとしては、おそらくですね、真剣にトイレから先のことを考えているということだと思いますよ。
ウォシュレットによって、たしかに我々排泄者は非常に快適になりました。しかし、その排泄物に関しては、ただきれいに水に流してしまうばかりで、以前よりも無責任になったというか、有効利用していない状況になっていると思うんですね。
そう、昔ならしっかりリサイクルしたじゃないですか。肥やしとしてね。そういう意味では、我々は原始時代より退化しているんです。
TOTOはいよいよそこに気づいたのだと思います。こういう一見ギャグのようなバイクに、けっこう重要なメッセージがこめられているなと私は感じました。
ある意味企業としても無責任であったと。排出側の便宜便利を図ることに専念してきたけれども、その先はどうなんだと。
浄化槽を作ってきたわけでもないし、バイオマス燃料装置を研究していたわけでもない。もちろん陶器の会社だったわけですから、それはそれで当然なのですが、さすがにここまで世界のトイレに影響を与える存在になったのだし、東洋陶器というよりはもうTOTOなのだから、その先を見据えてもいいのではないかと。
と、まあ他人の会社のことをいろいろ言ってしまいましたけれども、これからの世界のエネルギー事情のことを考えると、あながちそこにビジネスチャンスがないとも言えないと思いますよ。
実は最も身近な所にあって、日々垂れ流しているのが、我々の糞尿ではないか…TOTOさんの本気に期待したいと思います。
と言いつつ、こちらをおススメ(笑)。
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