高尾山トンネル
今年の3月25日にとうとう高尾山トンネルの利用が開始され、結果として圏央道八王子ジャンクションから高尾山インターチェンジまでの約2キロが開通いたしました。
まず、これを朗報として解釈しましょう。ごく個人的な朗報です。これで、河口湖インター近くの我が家から高尾山インターまで約50キロの距離で結ばれ、1時間弱で霊峰富士から霊山高尾山に至ることができるようになりました。
ま、実は高尾山に登ることはあんまりない、いやほとんどないんですがね、東京に出かける時に、このインターで下りて高尾駅前のコインパーキング(24時間800円)に駐めて、そこから中央線か京王線で都心へ向かうという技が快適に実現できるようになったのが、私のごく個人的な朗報なのですよ。
今までもいろいろなパターンをためしてきました。いかにして早く確実に都心に着くか。
というのは、たとえばですね、平日の夜7時から後楽園ホールでプロレスがあるとするじゃないですか(笑)。仕事が終わって5時に富士山を出て間に合うためには、これは工夫するしかないんですよ。
全部電車で行くと富士急行線が遅いし本数がないのでまずダメ。大月まで高速で飛ばして、そこから中央線でいうのもいいのですが、特急に乗らない限りはやはり間に合いません(ちょうどいい時間の特急がない)。
全部車で行って間に合った時もありました。運が良ければ都心まで1時間半ですから。しかし、だいたいどこかで渋滞してしまう。
東京のどこかのインターで下りて電車という方法もありなんですが、ご存知のとおり、東京では中央道のインターと鉄道の駅があんまり近くない。結局渋滞に巻き込まれたりして間に合わないということがあるんです。
その点、高尾山インター経由高尾駅ルートは、けっこう時間の計算が確実にできます。ほとんど混むところありませんからね。その上電車はほとんど始発のようなものですから座って行けます。
あるいはその逆、帰りのことを考えても、とりあえず高尾までたどり着けばあとは車で帰れるわけですから、終電もあまり気にしなくて良い。いいでしょ(笑)。最悪、得意の車中泊をして朝帰りも可能?
って、本当にローカルで一般性のない都合であります。しかし、私にとっては非常に重要なことなんです。
しかし、一方で心配なこともあります。もう開いてしまったからしょうがないんですけど、やはり霊山高尾山に穴を開けることには大変な抵抗がありました。
実際地元では30年近くにわたって大きな反対運動が行われていました。もちろん、そのほとんどの理由は「自然保護」でした。しかし実は、裏側で宗教的な意味、あるいは霊的な意味、風水的な意味において反対をする方も多くおられたんです。
なんていうかなあ、推進派はそういう方々が亡くなるの待っていた…なんて言っちゃいけないかなあ、でも実際のところ、この30年近くの間にそういう方々がこの世におられなくなりました。そうしてほとんど強制的に土地が接収され、工事がどんどん進んだわけですね。
私の知っている人も高尾山の小さな神社の神主にまでなって、その土地を守ろうとしたと聞いています。おそらくは自然保護と霊山保護の両方の意図を持ってのことでしょう。
沢の渇水や生態系の変化など、すでに自然破壊の実例が報告されているようですね。もう一方の霊的破壊の報告はどうでしょうか。これは難しいだろうなあ。
それにしても、八王子ジャンクションにしても、高尾山インターにしても、なんであんなに複雑な蛇の様相を呈しているんでしょう。なんだか邪悪な感じがします。もちろん山間の狭い空間ですから当然と言えば当然なんですけれども、霊山の鬼門方向に穴が空き、そこに蛇神が侵入してきているような…。
そういう問題を抜きとして、圏央道自体の価値がどうなのか、高尾山インターが必要だったのか(私のために造ったわけじゃないでしょうし)、自然環境への影響はどうなのか、利権的公共事業ではないのか、100年後のモータリゼーションはどうなっているのか、真剣に考えなければならなかったはずです。
状況としては原発問題に近い感じがします。基本後戻りできないという点についても。
もちろん(上記のように)私も含めてですが、人間の煩悩の暴走は止まりませんね。大きなしっぺ返しがなければいいのですが。せめてそういうことのないように祈りながら利用したいと思います。
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