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2012.08.14

秋田こまちプロレス@由利本荘市 2012

 しかった!素晴らしい時間をありがとう!
 秋田こまちプロレス「格闘ファンタジー」一昨年の興行から2年ぶりの開催。今回は私とカミさん二人で行って来ました。名付けて「俺達ふるさと元気族」。
Img_5237_2 その前にですね、午前中は小学校1年生の甥っ子とずっと二人野球をやっていました。
 甥っ子のお父さんは秋田でも有名な、中学校野球部の監督の先生です。だから息子も1年生ながら野球はもちろんうまいし、超マニアックな知識も満載しています。
 そんな甥っ子と3時間以上にわたってリアルな野球対決をしたんです。結果は延長13回10対10、ボール紛失のためノーゲーム(笑)。
 いやあ、それがとっても楽しくて、また燃えて、ああこれがプロレスだ!って思ったんですよ。つまり、お互いある程度(かなり)野球に対する思い入れがあって、それなりの知識と技術がある者どうしがなりきって戦うわけじゃないですか。それで、お互いその「ごっこ」を楽しむために、微妙に調整しながら試合するのですよ。分かりますか。
 つまり、微妙な判定はその時々の流れでお互い無言のうちに試合を面白くする方向に決まるし、必要なところではわざと三振したりするわけです。
 それこそ真剣勝負です。一番盛り上がる方向に以心伝心の同意の上に試合を演出していく。まさに阿吽の呼吸ですよ。
Gedc3917
 そう、これぞプロレスの醍醐味じゃないですか。ある程度ケツ決めがあったとしても、とにかく自分自身もお客さんも一番盛り上がる方向に持っていく。ストーリー性とアドリブ性。予定調和とアクシデントの競演。
 というわけで、今日のこまちプロレスはそんなことを強く感じる楽しい時間になりました。
 スケールは違えど、この前のWWE両国大会と同じような興奮と感動がありましたね。おおげさでなく。
 ベビーとヒールの(古典的ストーリーの)戦いにおいて、会場の子どもたちが次第に感情移入してゆき、大声で正義の味方を応援する姿には思わず涙が出てしまいました。素晴らしい教育です。
 そして、前も書いたとおり、これは「なまはげ」体験そのものです。子どもたちにとって、こういう「物の怪」世界というのは非常に重要です。ゲームの世界とは違う「命の危険を感じる」体験とも言えます。
Gedc3910 体験的物語世界において、そういう勧善懲悪や、命の危険を感じさせておくことは、どんな教科書やどんな説教よりも大切なことですよね。いじめを始めとする現在の教育問題を解決するのは、そういう体験的物語世界しかないと、私は真剣に考えています。
 そして、大人になってもですね、こうして野球やプロレスに没頭し、ある意味純粋に騙され、自ら人生を演出していくこと、こういうことができる自分は幸せだと思いますよ。
 今回はアイスリボン提供試合として、藤本つかさvs星ハム子という贅沢なカードも実現しました。藤本選手は中学社会の教員免許を持っています。ぜひ、我が校で採用したいと思いました!w
Img_5255_2 今日も、芸人青木竜象さんの実況付きで、シロウトにも分かりやすく、また笑いにも満ちた楽しい大会となっていました。青木さんのプロレスLOVEぶりが伝わってくる実況、GJでした!
 試合終了後、地元のCATVの取材を受けました。山梨から来たと言ったらビックリしてましたね。そりゃそうだ。
 こういう地元の文化に根ざしたご当地プロレスというのは、ある意味今失われつつある非日常的な祭の一つであると言えます。私たちにはそういう「ハレ」や「ケ」が必要なんです。
 いろいろと大変だとは思いますが、ぜひ頑張ってもらいたい。山梨でもご当地プロレスが旗揚げされました。こういうムーブメントが日本中に広がってくれるとうれしいですね。
 そうそう、帰りに、前回も今回もすっかり私たち夫婦の心をつかんで離さなかった「エスカル御殿」選手と話をする機会を得ました。めっちゃ面白かった。やっぱり、古き良き時代の総合ファンなんだ。異種格闘技の延長としての「総合」。いい時代でしたね。山口昇さんと一緒に行ったという北朝鮮での「平和の祭典」観戦ツアーのエピソードには驚きました。今後も応援しますよ!


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