超巨大黒点群発生
世紀の天体ショーである21日の金環日食まであと2週間を切りました。楽しみですね。我が校でも特別観測会を行う予定です。
そうそう、なんだか日本中の学校で登校時間をどうするかなど、混乱しているようですね。地元の公立学校では登校時間を1時間遅らせるなどの措置を取るとのこと。
7時半に学校に集まってみんなで観測する、なんていう話も聞きますが、非常にナンセンスですよねえ。
皆さん、日食って7時半からの数分間だけじゃないんですよ。金環になっている時だけ観るべきものじゃありません。
今回の日食は6時すぎから約3時間続く大天体ショーです。次第に欠けてゆき、そしていよいよ金環、そしてまた戻っていくのを見て、太陽の前を月が通過していくのを想像したりすることにこそ意味があるのです。
というわけで、ウチの学校では6時集合ですよ。そして、基本ピンホールによる投影法で観察します。ピンホールアートをやってみようかな。面白いんですよ。
さてさて、そんな金環日食を前に、太陽面に超巨大黒点群が発生しました。活動領域1476です。6日に地球側に現れ、その後中規模フレアを発生させながら複雑に成長し、現在、直径96,000キロ、地球の直径の8倍以上の大きさになっています。
太陽の自転から考えて、あと10日は地球から見える位置にあると考えられますので、日食の際、黒点が月の裏側に隠れていく様子を見ることができるかもしれませんね。
黒点もこれくらいの大きさになると、肉眼で確認できる場合もあります。もちろんピンホールで投影した際にもくっきり見えることでしょう。楽しみですね。
もちろん、今後大規模フレアが発生する確率もかなり高くなります。地球に向けてCMEが放射されると、大規模な通信障害や、場合によっては大規模停電が起きることもあります。1989年の巨大フレアの際は、強力な磁気嵐がカナダケベック州の電力システムを破壊し、9時間にわたる大停電を起こしました。
また、研究者によっては、地球の磁場に大きな影響を与え、その結果地震や異常気象が誘発されるということを主張する人もいます。
母なる太陽の力は偉大であり、我々人間の力などほとんど無に近いのです。現代の天の岩戸開きに際し、いったい何が起きるのか。とにかく、この超巨大黒点群の今後の動向には注目しなければなりませんね。
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