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2012.04.10

スタンリー・ジョーダン(これはどうなんだ?)

 まで「見た」ジャズのライヴの中で最もインパクトがあったのは、山中湖でのこのプレイでした。
 スタンリー・ジョーダン。知る人ぞ知るギタリストですね。このライヴでは、私はたぶん前から5列目くらいで彼の指先の妙技を拝見していたと思います。
 まあ、とりあえず見てみてくださいな。

 よくやるわ…という感じですね。これは音楽なのか、曲芸なのか。微妙です。
 いわゆる両手タッピング奏法です。ここまでタッピングの可能性を開発したのは、ジョーダンの功績だと思います。しかし、それが音楽にとって幸福なことだったのかというと、ちょっと別問題のような気もします。
 タッピングだとどうしても深みがないんですよね。それもこのライヴではメロディー側(右手側)がシンセギターだったので、さらにそのチープ感というかが増していたように思えます。
 ライヴでは、あまり耳を澄ましていなかったので、それなりに「スゲーッ!」って思いましたが、こうして録画で観ると(ウチにもVHSがあります)、はたして、これがいい演奏なのか疑問に思ってしまいますね。
 同じ「枯葉」でしたら、こちらの方がずっといいと思います。

 やはりタッピングだと、ピッキングやフィンガー・ピッキングとは違って、ギター独特のニュアンスが出ませんよね。
 それでも、なんというか、ギターではなくて、そういう楽器だと思えば、それなりの味わいもないことはないかな。
 どちらかというと、私は彼の左手のバッキングの感じは好きですね。あのコード取りやリズム感は悪くないと思います。
 もうこれはですね、ある種のクラヴィコード、現代のエレキ・クラヴィコードだと思えばいいのではないか、という気もしてきます。
 そういう意味では、このモーツァルトは案外いいのではないでしょうか。逆に言えば、ジャズの表現にはあまり向いていないのではないかと。

 私、ちょっとだけマネしてみたことがあるんですけど、普通のギターではダメなんですよね。当たり前か。

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