「我他彼此」の見を去る
今日は朝から晩までいろいろな先生と教育論議をいたしました。とても楽しい一日でした。
昨日紹介した本に登場されていた方とも夜にお会いし、大いに盛り上がりました。はたから見れば、敵同士の対決なのかもしれませんが、お互いそんなことは全くなく、ただただ楽しく充実した時間を過ごさせて頂きました。
35年前の自分との再会もあったりして、まあ不思議なご縁とういか因縁というものを感じましたね。今後ものすごく面白い展開になりそうですよ。
たまたまなのかもしれませんが、今日お話した先生方は皆さんとてもスケールの大きな方々でして、たとえば私の禅問答のような会話にも全く拒否反応を示すことなく、逆に深い理解を示して下さいました。こういう先生方ばかりだといいのですが。
たとえば「我他彼此」の話。
皆さん、「ガタピシ」という言葉ご存知ですよね。最近あまり使われないかもしれませんが、戸などの建てつけが悪く、開閉がスムーズに行かない状況を表す言葉ですよね。ガタピシする。
こういう使い方の時は、まあオノマトペだと考えていいと思いますが、実は漢字としては「我他彼此」という字を当てることがあるんですね。
「我他彼此(がたひし)」とは仏教用語で、「我」と「他者」、「あちら」と「こちら」が対立している状態を指す語です。
そんなところから、建てつけが悪くて「軋轢」が生じている状態を表す「ガタピシ」というオノマトペに「我他彼此」という字が当てられたのでしょう。なかなか深い当て字ですね。
で、仏教では「我他彼此」というものの見方を去ることをすすめています。自分を意識し、自分の考えや立場に執着するから、他者が生じ、敵や煩悩が生まれるわけですから、いわゆる「無我」を目指すわけです。
これがお釈迦様が発見した究極の生き方です。二つを一つに統合する。それが「不二」でもあります。そのあたりを私なりに分かりやすく書いたのが、「幸せになる唯一の方法」という記事ですね。
今日、寝る前にこんなことをツイートしました。ここにも私の基本的な姿勢が現れているかもしれません。
『私にとっては「敵」も「味方」もないんですよ。そんなレベルの自他の問題ではありません。そんなものとっくに統合(昇華)されています。だから全部面白いのです。「敵」を作ること、人を非難する(人のせいにする)ことは一番簡単なことです。しかし実はそれは怠惰と等しいのでした』
「あいつが悪い」とか「あの団体のせいだ」とか「あいつらに洗脳されている」とか「あの秘密組織の陰謀だ」とかいうような「人のせい」を想定することは実に簡単なことです。世の中そんなのばっかりですよね。
そうして、自己の正当性を主張したり、被害者意識に甘えたりすることは、実は一番大切な自己検証をしないことの宣言であり、そういう意味で「怠惰」だというわけです。自己洗脳状態ですね。
私はそういう大人になりたくありませんし、そういう大人を育てたくない。「我他彼此」の見を去ること、去らせること、ただそれだけです。
明日からまた、たくさんの方々とお会いし、いろいろなお話をさせていただきます。「我他彼此」のない「不二」の世界を楽しみたいと思います。よろしくお願いします。
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