モンタナーリの「四季(ヴィヴァルディ)」
今日は甲府に出張でした。御坂の桃の花もそろそろ終わりですね。ずいぶんと色が濃くなっていました。季節の移り変わりを感じます。というか、富士北麓はまだ桜も満開ではありませんからね。今日は寒かったし。まだ冬の匂いがしますよ。
と、そんな「四季」の変化やら、微妙なズレを感じた今日は、久しぶりにヴィヴァルディの四季を聴いてみましょう。それもかな〜り個性的なヤツ。
まあ、だいたいこの名曲(迷曲)は飽きるほど聴いているので、今ではこのくらいやらないと新鮮味がないんですよね。
というか、案外ヴィヴァルディはこんな風に演奏したかもしれない。イタリアにおけるヴァイオリンの地位なんか、これくらい野蛮だったはずですから。いったい誰でしょう、ヴァイオリンを高尚な楽器に祭りあげてしまったのは。
それにしても、イタリア人って面白いですね。イタリアの古楽って、ある意味全然古楽じゃない。このモンタナーリさんにしても、楽団の人たちにしたって、全然考証的な楽器を使っていない。顎当て、肩当てはもちろん、スチール弦でビンビン弾いている人もいるし、アジャスターさえ付いている。
まあ、彼らにとっては、歴史的な事実なんかどうでもよくて、音楽が「今」イキイキしていればいいわけですよね。それが本当、本道なのかもしれません。さすが音楽の本番です。私は好きですね、こういうスタンス。
しっかし、この演奏やら映像、いろいろ突っ込みどころがあって楽しいですね。私もこんなふうに弾いてみようかな。風貌は似ていると似ているので(笑)。
「春」
「夏」
「秋」
「冬」
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コメント
どうも今日は。
「音楽年表をバッハから始めない会」会長の小泉悦次と申します。ちなみに、バッハも好きなんですが。
演奏中のリラックスムードがいいですね。10ccやThe Bandを思い出しました。
この建物も素晴らしい。日本の寺社も、もっとオープンに、音楽の「場」として機能すべきだなあ、なんて色々思いました。また、来ます。
投稿: 小泉 悦次 | 2012.04.25 16:16