下半身不随黒猫ミー
ずいぶんいろいろなところからご連絡をいただきました。「ミーちゃん見たよ!」と。ミーもすっかり有名人いや有名猫ですね。
全く知らない方からもお電話いただきました。ミーの前向きな姿勢(生き方)に感動したと。ありがたいことです。
そう、昨日発行のタウン誌「フジマリモ」のペットコーナーでウチの黒猫ミーが紹介されたんです。この写真が掲載されました。なんともカワイイでしょ?
決して無理やりこういうふうに座らせたのではありませんよ。よくこうやって座ってるんです。もっと器用な座り方することもあるんですよ。ミーは下半身不随なので、こういう座り方が本人にとっても楽なようなのです。
元はと言えば、知り合いから頼まれて投稿したのですが、こうやって皆さんにカワイイと思っていただけたり、あるいは感動していただけたとあれば、結果としてミーにとっても良かったのではないかと思います。
ミーについては、今までにも少し書いたことがありましたよね。4年くらい前に、知り合いに保護され、ウチでとりあえず預かったらそのまま我が家の住人になってしまった。
知り合いに保護された時にはすでに下半身不随の状態でした。その前日までは元気な子猫だったので、おそらくはどこかから転落して脊椎を損傷したのでしょう。
しかし、本人(本猫)はそんな自らの不幸も分かっているか分かっていないのか…たぶん分かっていないな…全く臆することもなく元気いっぱい。
いやあ、最初はそんなに長く生きられないと思ったのですよ。なにしろ、自分で排尿できなかったので。獣医さんにも一生介助が必要だと言われていました。正直私はとんでもないお荷物が舞い込んだものだと思いました。最初は粗相ばかりしていましたからね。
しかし、世界一の猫キチを標榜するウチのカミさんの、家族を顧みない(笑)愛情によって、まあホントに奇跡的に状況は改善し、今では排尿、排便はトイレでちゃんと自らしますし、上半身だけでどこへでも登りますし、全く動かなかったシッポも元気に動くようになったし、足も少しは踏ん張れるようになりました。これには獣医さんもビックリです。
今年の正月に帰幽した兄貴分の弥右衛門の存在も大きかったなあ。記事に書いたとおりです。今ではもう一人いや一匹の兄貴分、新之介がいいレッスル役になっています。
たしかに、人間とは違って、己の境遇をそのまま受け入れる姿勢には感心しますね…って、まさしく光村図書の国語で鍛えられた「動物(自然)礼賛」の発想ですな(笑)。
それこそ動物はそんな人徳者でも努力家でもないのでしょうけど、それでもですね、いかに我々人間が相対的な価値観に縛られて生きているか、あるいは不具(欠落)にばかり目が行き、そこを原点として欲望を無尽蔵に生み出しているかが分かるというものです。
ミーよ、これからも自然に逞しく、そして楽しく生きていってくれ!見習うべきところは見習うから。
ん?それ以前に、なんで同居4年にもなるのに、オレと仲良くしてくれないんだよ〜。そうなんです、今でも私を見るとすごいスピードで逃げるんです。ほかの家族には愛想いいのになあ…(苦笑)。
追伸 ミーの我が家での役割の一端はこちらでぜひ。
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