富士山のおっぱい(のむヨーグルト)
火山は大きな災害ももたらしますが、逆に人間生活に対して豊かな恵みをも与えてくれる存在です。
我が村なんか、高原キャベツや、最近ではブルーベリーの栽培なんかが盛んですね。溶岩台地や火山灰の積もった粘土質の土のおかげですね。
ああ、それから、これもここ二十年くらいの話ですが、「水」ですね。地下水を汲み上げられるようになってからというもの、水はけの良すぎる溶岩のおかげで慢性的に水不足だった村は、今や「富士山の水」「鳴沢の水」をガソリンよりも高く売る村になりました。このおいしくてバナジウムなどのミネラルを豊かに含む水も火山のおかげですね。
もう少し大きなスケールで考えますと、火山からの噴出物は「平らな土地」を作ってくれます。以前、静岡大学の小山さんが作った「もし富士山がなかったら地図」を拝見したことがありますが、この辺なんか、丹沢山塊や御坂山系の急峻な山々が複雑に入り組んで、とてもとても人の住めるような土地じゃなかったことが分かりました。
こうして、人が住み、観光地や工業地帯があるのも、富士山が何度も大噴火をしてくれたおかげということです。
朝霧高原などの「牧場」も富士山の恵みの一つですね。全国の牧場は火山の麓に集中してあります。
これもまた、陽当りの良い平坦な広大な土地があるおかげですね。もちろん、朝霧高原もそうだったように、最初は岩がゴロゴロ転がっている荒地だったわけで、そこを開墾して牧草を植え、そして牛などの動物を連れてきて牧場としての経営を成立させるには、とんでもない人間の苦労があったわけです。
まさに自然の恵みと人間の努力によって、あののどかな風景が創りだされたというわけです。
さて、そんな富士山の恵みたる牧場で作られているのがこの「富士山のおっぱい」です。かのミルクランドのブランド商品です。
正確には丹那牛乳の製造なので、富士山からつながる箱根伊豆の火山のおかげでできた製品です。ま、伊豆、箱根、富士山は大きな火山帯ですから、細かいことはいいでしょう。
この「富士山のおっぱい」という飲むヨーグルトがうまいんですよ。とにかく絶妙な味でおいしい。ウチの子どもたちも大好きで、先日も静岡の父が朝霧の道の駅で500mlのパックを買ってきたのですが、すぐに取り合いというか飲み合いになってしまい、あっという間になくなってしまいました。
うん、この甘さや酸味のバランスがたまらないんですよね。甘すぎずすっぱすぎず、濃厚すぎることもなく、淡白すぎることもない。なんとも美味であります。
これなら毎日ガブガブ飲みたいと思いますね。その辺で売ってるフツーの飲むヨーグルトとは明らかに一線を画しています。しかし、通販でも買えますから、ぜひともご賞味あれ。
「富士山のおっぱい」とはなかなかのネーミングですね。恵みという感じがします。「おっぱい」ということは、やはり富士山は女性ということですね。ええと、ということは、木花咲耶姫か、かぐや姫か、いやいやミルクランド発となればみるく菩薩様でしょうかね(笑)。
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