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2012.03.03

ピーチの節句

396673 日は桃の節句にちなんで、ピーチの話を少し。
 皆様もご存知のとおり、国内初の格安航空会社(LCC)、Peach Aviation株式会社が運行を開始しました。これが日本の航空業界に大きな変革を促すものと思われます。
 そういう意味ではまさに「節目」。節句ということになりますので、今日のタイトルは無理やり「ピーチの節句」(笑)。
 まあ実際のところ、深夜長距離バスよりも安いとなれば、「時間をお金で買う」という観点からすると、これはもう大変にお買い得ということになりますよね。
 こうして空の価格破壊がどんどん進んでいくのでしょう。もちろん、それに伴って地上の価格破壊も進む。
 そう、天上界のことって、ちょっと我々庶民からすると非日常的だったんですよね。で、そういう特別感を伴う時間を高く売って商売していたのが航空業界でした。
 とってもラグジュアリーなシートにキレイで優しい女性が高級なお料理やワインなんかを運んでくれる。そういう時間の対価として、非日常的なお値段がついていたわけです。
 そうした「夢」の時間を切り崩して、地上の論理というか地上の倫理かな、いや地上の常識が食い込んでいくことに、多少の不安がないわけではありませんね。
 なにしろ、空に浮いている、そして超高速で移動しているわけですから、地上の常識からすると、ほとんど気が狂わんばかりの状況なのですよ。何かあったら間違いなく死ねますから。それをごまかすための「非日常感」だったわけですから。つまり「夢」ですよね。
 格安でどこまでその「夢」を構築できるかというのが、ピーチの、いや全てのLCCの課題でしょう。早いとか安いとか安全だとか、そういうこと以前の問題だと思います。
396671 ところでですね、私、人ごとながら桃の将来を心配してしまうんですよ。ピーチというか航空業界全体、いや飛行機という乗り物の存在に関してかな。
 というのは、石油が枯渇したらどうするのかなということなんです。つまり、あらゆる乗り物の中で、飛行機だけが、石油以外の燃料で動いたことがないのです。
 馬とか自転車とかは言うまでもありません。自動車はどうでしょう。そう、昔は木炭で走ってましたし、今なら電気自動車もあります。まあ、電気自動車も火力発電による電力を使っていると考えれば、石油に依存していますがね。それでも、ソーラーカーもありますし。
 船は、たとえばヨットとかね、風力ですよね。鉄道で言えば、ディーゼル機関車以外は基本石油に直接は関わっていません。
 宇宙行くものも、実際宇宙空間に出てしまえば、石油を使わなくても飛ぶことができます。
 そう考えると、ほら、飛行機って基本的に石油に直接依存しているじゃないですか。もちろん、グライダーなんかありますけど、グライダーで旅客機を作れそうにありませんし、あってもあんまり乗りたくありませんね(笑)。
 そうするとですね、たとえば将来的に地上や地中の乗り物、海上や海中の乗り物は、今これを言うと大問題ですけど、現実的には原子力で走らすことができますよね。あるいは原子力発電で得られた電力を使って。
 いや、原子力飛行機というのもあるにはあるんですよね。1950年代あたりから米ソでずいぶんと研究され、試作機なんかも造られたようですけれど、いろいろ問題が多すぎて、結局頓挫しちゃった。
 まあたしかに原子炉積んで空を飛んでる旅客機に乗るとしたら、これはもう美人で優しいスチュワーデスさんが何人いても足りない(笑)。
 というわけで、今後の航空業界が心配なんですよ。代替エネルギーの開発が非常に難しい分野なので。そういう危機がもう数十年後には来るんじゃないかと。
 もうこうなったらテレポーテーションとか、インターネットで人間も送れるようにするとか(?)、そういう技術開発した方がいいんじゃないでしょうか。
 国際社会、グローバル化とか言われていますが、情報がいくら飛び交っても、人間が飛び交えなくなってしまったら、いったいどうなるんでしょうか。心配ですし、興味があります。特に島国日本は…。

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