ヴィヴァルディ 『弦楽のための協奏曲ト短調 RV 157』
今日、なんでこの曲を紹介するかというと、ひょんなところから思い出したからです。そのひょんとは、最近娘たちやカミさんがさかんに聴いている「東方」の音楽です。
「東方」と言っても「東方神起」ではありません。「東方Project」です。私はよく分からないのですが、ずいぶん昔からある弾幕系ゲームに付随した各種オタク文化の総称としての「東方」ですね。
まあ、生徒たちや、あるいはオタク研究家仲間たちから、そういう濃い世界があることは聞いていましたし、私もいちおう「オタク研究家」として論文など書いて、その私の論文の隣に「東方論」みたいなのがあったりしましたから、なんとなく意識はしていましたけど、まさか、自分の家が「東方」一色に染まろうとは…。ちなみに一番熱いのはカミさんです。
で、彼女たちが歌いまくっている「東方」の曲たちを聴いているとですね、なんというか、たしかに西洋クラシック音楽とは違った系譜を感じるというか、まあ、日本のポップスとしては正統ではあるわけですけど、民族音楽的なものと西洋芸術音楽的なものと、そしてバークリー的な商業音楽と、見事にミックスされているなあと感心しますね。
で、「東方」の曲に特徴的な、リフレイン、バスの半音進行、そして特徴的な転調からですね、私はヴィヴァルディのこの曲を思い出したというわけです。
そう、西洋音楽史的に考えれば、やっぱりヴィヴァルディというのは天才であったと。こちらにも書きましたっけね、ヴィヴァルディは小室哲哉だって(笑)。
好き嫌いは別として、いきなりあの時代にこれが登場したら、さすがにショックでしょう。大バッハが研究しつしたのもよく分かります。バッハの頭ではとても創り得ない世界です。
それにしても、この曲カッコイイな。特に第3楽章。コテコテに現代的です。ゲーム音楽になってもおかしくないですね。イル・ジャルディーノ・アルモニコの演奏もすごい。イタリア人だよなあ。ではどうぞ。
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