スペシャルなコンサート終了!
本日のコンサートにご来場くださいました皆様、そして演奏者の方々、スタッフの皆様、ホールの皆様、本当にありがとうございました。
ワタクシ自身、昨日まで熱にうなされていたこともあり、なんとか最後まで演奏に参加することができましたことを、まずは幸いと感じる次第であります。音楽のご縁、音楽の力のおかげ様で、インフルエンザもどきの厄介な病もすっかり良くなりました。
いや、実際のところ、今日このような演奏会がなければ、いまだに自宅の布団の上で呻吟していたことでしょう。人間、やり甲斐というか責任というか喜びというか趣味というか、そういうものに生かされておるのですね。感謝です。
さてさて、今日の演奏会の会場は、横浜山手のベーリックホール。このホールやこの街とワタクシとの不思議な因縁については、こちら昨年のコンサートの記事に少し書きました。
そうしたご先祖様とのご縁にも包まれながら、こうしてプロの演奏家の皆さんと一緒に演奏できることは本当に幸せなことですね。こうやって自分や自分の人生は全て他者によって創られていくのであります。ありがたや、ありがたや。
それなのに、皆さんの足を引っ張るような演奏をしてしまい、本当に私はとんでもないバチあたりです。ごめんなさい。精進します。
バロックと現代大衆音楽(ロックと歌謡曲)ばかりやってきた私は、いわゆる「クラシック音楽」の体験が少なすぎます。最近ようやく皆様のご縁という強制力、いや矯正力によって、なんとかバランスが取れるようになってきました。しかし、いかんせんまだまだ初心者です。
特に、和声感と音程の感覚の問題が露呈しましたね。チェンバロが仄かな和声の空気を発してくれていない、あるいは電子機器(あるいは現代ピアノのような近代兵器)が封建的・暴力的な和声を強制してくれていないと不安でしかたない。誰のどの音に自分が合わせればいいのか、それこそ「縁起」してこないのです。
かといって、自分に無理やり自信を持って発した音程はどうかというと、録音を聴いて愕然とするほど、他と調和していないのです。これは今までと全く違う脳のある部分を使わねばならないのでしょう。う〜む、あまりに道は険しい。この歳からそれは可能なのでしょうか。
と、演奏会終了後、帰宅する車の中ではすっかり反省モードになってしまいましたが、リハと本番の間には、フォルテピアノ調律の梅岡さんに久々に再開し、またまたマニアックな興味深いお話をうかがいました。それについては、また後日調べて紹介します。いやあ、梅岡さんの話はいつも面白いし刺激的ですなあ。
では最後に今回の演奏会の内容をご覧いただき、音を想像していただきたいと思います。
アンサンブル山手バロッコ第41回演奏会横濱・西洋館de古楽2012…ファイナル・コンサート
『洋館サロンで楽しむ“スペシャルな”協奏曲と交響曲の世界』
モーツァルトの生きた18世紀。ピアノ協奏曲や交響曲が室内楽用に編曲されて上流階級のサロンで楽しまれていました。イギリスの伝統的サロンを持つベーリックホールで18世紀風演奏会を再現します。オーケストラがなくても立派に響く交響曲やピアノ・コンチェルトは品格に満ちた美しさ。古楽器ならではの響きを生かした斬新なプログラムは聴く人の心をとらえて離さないはずです。18世紀サロンコンサートへ私がご案内いたします。(朝岡聡)
曲目
F.J.ハイドン/J.P.ザロモン/ 交響曲 第83番「めんどり」より 第1、第4楽章(室内楽版)
W.A.モーツァルト/ オーボエ四重奏曲 ヘ長調 K.370(368b)
W.A.モーツァルト/ ファゴット協奏曲 変ロ長調 K.191 (186e)
W.A.モーツァルト/ ピアノ協奏曲 第18番 変ロ長調 K.456
アンコール…ハイドン/ ピアノ協奏曲より
出演
ゲスト 崎川晶子(フォルテピアノ)、大山有里子(クラシカル・オーボエ)、永谷陽子(クラシカル・ファゴット)
アンサンブル山手バロッコ(朝岡聡主宰)
朝岡聡(ナビゲーター) 、曽禰寛純(クラシカル・フルート)
角田幹夫、原田純子、山口隆之、小川有沙、伊東ゆき乃(クラシカル・ヴァイオリン、ヴィオラ)
中尾晶子(クラシカル・チェロ) 飯塚正己(コントラバス)
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