(意外!?)水島総「マタイ受難曲」を語る
今日は東京でマタイの練習に参加。本番前日のゲネプロは仕事のためお休みするので、全曲通して演奏するのは本番だけということになります。
まさに一生に一回の体験ということになりそうです。それほどこの曲は壮大であり、演奏者にとっても大変厳しいものでもあるのです。
私はその一期一会に全身全霊を注ぐつもりです…と、カッコイイことを言ってしまいましたが、実際のところ、私はキリスト者ではなく(外見的にも内面的にも仏教徒に近い)、またドイツ語にも疎いので、注ぐべき「魂」は残念ながら持ち備えていません。純粋な音楽としてとらえた時も、あのあまりに崇高な構造物の、その細部はもちろん、全体像すら掴みきれていません。
しかし、「体験」としてのマタイというのもまた重要だと考えています。言語や理屈を超えたところに存在する、すなわち世界的な、いや宇宙的な普遍性があるのだと思います。
そんなマタイ受難曲がどんなにすごいか言葉で説明するのは非常に困難でありますが、たまたま最近、趣味で(あくまで趣味ですよ…笑)チャンネル桜を見ていたら、社長の水島総さんが、いきなりこのマタイ受難曲について熱く語り始めたからビックリしちゃいました。それがなかなか素晴らしい解説だったんですよ。
「人類の最高の文化遺産」
「人類が宇宙に誇れる遺産」
保守の論客、ある意味反キリスト文明論者であるはずの水島さんが、こんなふうにマタイを、聖書を、キリスト教を語るというのは意外も意外でした。
しかし、なかなか鋭い指摘をしています。私もなるほど〜と思ってしまいました。ついでに(?)ハシズムについても同感です。
ちなみに水島さん、私の出身高校の先輩であります。なかなか骨のある先輩ですな(笑)。
さあ、3月4日本番、皆さんもぜひ「体験」してください。チケットは当日券がわずかに残っているのみです。
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