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2012.01.05

予想される地震について(2012.1.5)

 年11月に、房総沖大地震はいつ起きるか?という記事を書いて以来、地震については触れないで来ました。
 私のような者でも、大地震の可能性について書くと、それなりの圧力を受けるものです(苦笑)。言葉というのは難しいものでして、たとえばあの記事に「房総沖大地震が起きる確率は100%」と書くと、それが今日にでも起きると勘違いされるのか、必要以上に恐怖を感じる方や、あるいはそういう恐怖を抱かせるようなことを書くなんてとんでもないとお怒りになる方が現れたりします。
 しかし、こちら「地震予知はどうあるべきか」も書いたとおり、私は私が知り得た情報はやはり機を逸することなく開示したいと思います。もちろん、他の人に迷惑がかからない程度に。
 さて、最近私が感じている、あるいは手に入れている大地震の兆候ですが、やはり房総沖のそれがその第一に挙げられます。
 まず、こちら「再びM9が!?」で紹介しました北大の森谷先生のVHF帯電磁波散乱体探査法による地震予測。あのあと、それこそどういう圧力が働いたのかしりませんが、森谷さんのサイトが閉鎖されてしまいました。
 しかしここで最近のデータが手に入ったのでご覧いただきます。

1231

 ご覧のように、純粋にデータとして読んだ場合、3.11の前と似たような傾向を示しています。本当に単純に考えれば、ちょうど1年前と同じような減少傾向ですから、また3月頃に大きな地震があってもおかしくないということになります。
 このあと、1月に入ってから傾向は分からないので一概には言えませんが、やはり注意するに越したことはない状況でしょう。
 森谷さんもおっしゃっているとおり、今後M9に近い地震が東日本で起きるとすれば、3.11震源域の北隣か南隣でしょう。特に私は南に注目してきたわけです。
 その他、私も参加している全国ラドン濃度測定網においても、千葉を中心とする関東近辺で地震前の傾向が現れています。
 そして、もう一つ、これはあまり言う人がいませんので、あえて私が指摘しておきますね。
Large 皆さん、今年の元旦の昼間に妙な地震があったのを覚えていますか?そう、午後2時半ごろの震度4の地震です。
 私はその時、静岡市の実家に帰省しており、コタツでくつろいでいたのにも関わらず揺れに全く気づきませんでした。
 富士山より東側ではずいぶんと揺れたのに不思議ですよね。これは、いわゆる異常震域というやつで、このような太平洋プレートの深い所(今回は370km)で地震が起きると、関東や東北、つまり太平洋プレートの西縁が揺れるんですね。震源の近さとは関係ありません。西日本へは揺れ、特にS波は伝わりにくい(この動画参照)。
 実はこれと非常によく似た地震が、3.11の3ヶ月半前に起きているのです。皆さん、ぜったい覚えていませんよね。
 私はよく覚えているんです。なぜなら記事に書いたから。こちらです。なぜわざわざ記事にしたかというと、一つには非常に珍しい地震だと思ったからです。そして、もう一つの理由としては、その日の朝に予知していたからです。
Large1 で、その時の震源と震度分布も再掲してみましょう。どうですか?非常に似た震域ですよね。今回の方が多少規模も大きく、また日本列島に近かったので、揺れも全体に大きくなっていますが。
 問題は、こういう地震がそうしょっちゅう起きないということです。前の記事にも書いたとおり、普通に考えて10年に1回くらいという印象を持っていました。ですから、その時もわざわざ記事にしたんですね。
 ところが、今回元旦に起きたとなると、ほとんど丸1年しか経っていないわけで、それがまず非常に気になるところなのです。
 2010.11.30も2011.3.11も、両方とも太平洋プレートに関わる地震であることにはかわりありません。もし、前者が後者を誘発した、あるいは前者は後者の前震であったとするならば、今回も要注意だということになります。
 房総沖大地震はいつ起きるか?では、「早くて年内(2011年内)、遅くとも3年以内に発生」と書きました。今もその考えは変わっていませんし、ある意味では私の予測のとおりにことが進んでいるようにも感じます。
 いずれにせよ、もうそれなりの準備と覚悟をしなければなりません。だからと言って、私は生活の基本的なスタイルを変えるつもりはありませんよ。たとえば、この冬から春にかけては、ほとんど毎週末東京に行かねばなりません。直前前兆がないかぎりは、もう覚悟を決めて普段通りの生活をするしかないのです。
 直前前兆があれば、もちろん予定を変更したり、避難の準備に入ったりしますが。その時は、できるかぎり皆さんにもその旨を伝えようと思います。
 今、私が最も気にしているのは、「ラジオダクト」という現象です。3.11の前約3ヶ月の間、我が家富士山の北面において、東京のワンセグ放送が普通に受信できるという、UHF波の異常伝播が観測されていました。
 当時はそのことの意味を全く理解できず、「東京のテレビが観られる!」と喜んでいたわけでして、今になっては本当に悔やまれることです。まあ、まさかあのような大地震が発生するとは、その頃は夢にも思っていなかったのでしかたありませんが…。
 ちなみにその異常伝播は3.14くらいには正常化しました。つまり全く映らなくなったということです。それを当時の記事では、「大地震の影響で観られなくなった(異常になった)」と解釈していたのですが、最近になって逆だったと気づきました。バカですね。
 で、今どうかというと、まだ「正常」、すなわち映りません。これがまた映るようになったら要注意だと(勝手に)思っています。
 もちろん、その情報を信じるか信じないかは皆さんの自由です。私でさえ、いやいや、最先端の科学でさえ「絶対」とは言えないのですから。
 どうぞご注意くださいませ。

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コメント

先生、いつも貴重な知識を分け与えてくださり感謝しています。

今年は、ソニーの元役員さんのところにお勉強に行くことになりました\(~o~)/楽しみです♪

今年もよろしくお願いいたします<(_ _)>

投稿: 山中湖♪ | 2012.01.07 00:05

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