QuickTime Player でストリーミングを録音・録画
今夜は大切な用事が三つ重なってしまいました。そのうちの一つが「プロレス観戦」。IGFの両国大会「INOKI BOM-BA-YE 2011」です。
そう、ここのところ、IGFのGM宮戸さんやEP蝶野さんに、いろいろと個人的にお世話になっておりましたし、選手の皆さんともなにかと交流がありましたから、本来ならば会場に駆けつけて応援をしなければならない立場です。しかし、今回ばかりはさすがに江戸に上ることができませんでした。
ところが、まあ現代というのは実にありがたい便利な時代ですね。テレビではなくネットでこの大会の模様が生放送されるのです。
今やテレビの影響力を脅かす存在になりつつあるドワンゴ社の「ニコニコ生放送」。私もけっこう国会やら東電の記者会見やら見てますよ。もうそういう時代なんですよね。あの一種の身軽さは、異様に巨大化(肥大化)してしまったテレビ業界にとっては大変な脅威でしょう。
しかし、今日はその生放送もリアルタイムでは観ることができませんでした。その時間に大切な「会合」があったのです。それはこちら(動画あり)でコラボした仲間との再会の場でした。
というわけで、ニコ生を録画しなければならないことになったのですね。パソコン上のストリーミング動画を録画するのに、皆さんはどうされていますか?
専用のソフトもありますが、Mac使いにとっては純正のQuickTime Player10を使うのが最も手っ取り早く経済的なんですよね。これって意外に知られていない機能なので、今日はそれを紹介します(肝心のプロレスや会合の内容については、またしっかり復習してから書きます)。
Mac OSX 10.5 Snow Leopard から標準搭載されたQuickTime Player10は、プレーヤーと名乗りながら、なかなか優秀なレコーダーとしても機能します。
ファイルメニューにある「新規ムービー収録」「新規オーディオ収録」「新規画面収録」ですね。
「ムービー収録」は基本的にMac搭載のカメラとマイクで動画を撮影するためのものですから、選択するといきなり自分の顔が画面に出てきてビックリします(自分の顔というのはいつ見てもいやなものです)。
「オーディオ収録」も内蔵マイクやライン入力音声を記録するものと考えてよいでしょう。
そして、「画面収録」はMacの画面上の様々な動き(たとえばマウスポインターの動きや文字入力の様子)を動画として記録します。記録する範囲も指定できるので、たとえば今日のニコ生の画面だけを指定することもできます。基本今日の録画はこの方法をとりました。
ただし、ストリーミングの音楽を録音したり、番組を録画するとなると、重大な問題が発生します。それは、Mac上で鳴っている音を直接録音できないということです。つまりデフォルトではマイク入力とライン入力からしか音声は記録できないということです。
そこで必要なのは、Soundflowerというフリーソフトです(使い方はこちら参照)。これはMacで鳴っている音を全て仮想オーディオデバイスに出力するためのソフトで、インストールすると、たとえば先ほどの各種「収録」でマイクとして「Soundflower」を選択できるようになり、実際選択するとMacで鳴っている音を直接録音できるようになります。
結果として、ストリーミングラジオの音声や、ニコ生やYouTubeのようなストリーミング動画を録音、録画できるようになります。
ちなみに今日のプロレス中継ですが、高画質で番組画面のみ2時間半録画(&録音)した結果、ファイルサイズは1.5GBでした。画質音質は全く問題なし(劣化は感じられません)。
簡単かつ無料でここまでできるのはとってもありがたいことです。ただし、当然のことながら権利問題がありますので、あくまで自己使用目的、自己責任でご利用くださいませ。
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コメント
選択範囲を指定して録画するにはどうしたらいいのでしょうか??
指定方法がわかりません(>_<、)
投稿: haya | 2011.12.09 13:48
hayaさん、ご質問ありがとうございます。
録画ボタンを押すと、
「クリックするとフルスクリーンで収録されます。画面の一部を収録する場合はドラッグしてください」
というメッセージが出ますよね。
その画面で、指定したい部分のたとえば左上はじにマウスを持っていって、左クリックを押したままにすると、画面が暗くなります。そのままドラッグする(クリックしたまま動かす)と指定したい矩形の部分だけ明るくなりますので、決定したらクリックを離してください。
すると「収録を開始」というメッセージが中央に出ますから、それをクリックすると録画が始まりますよ。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2011.12.09 14:16