『神社仏閣に隠された古代史の謎』 関裕二 (徳間文庫)
この前、想定外に電車に長く乗ることになり、駅の売店で急遽購入した本。こういう読書には案外掘り出し物があったりする。
関さんの古代史関係の本は今までも何冊か読んだ記憶がありますが、内容はほとんど覚えていません(苦笑)。
皆さんは私が古代史にかなり詳しいのではないかと思っていらっしゃるかもしれませんが、それは大きな間違いです。実はあのあたりはかなり苦手な分野です。というか、日本史自体かなり苦手な分野なんです。意外でしょう。
古代史はたしかにロマンがありますし、興味を持ったことは何度もありますね。しかし、そのたびに、あまりに資料が少ない、つまり情報が少ないことに、なんというか戦意を喪失するというか、そんな気分になってしまっていました。
つまり、シロウトの想像(創造)する「物語」と科学としての歴史が、ある意味あまりに近い関係にあって、どこからどこまでがフィクションでどこからどこまでがノンフィクションなのか、さっぱり分からなくなってイヤになってしまう傾向があったのです。
それなのに、学者も含めて歴史マニアの方々は、持論自説を信じて疑わず、結果として我田引水合戦みたいなことになりがちです。あるいは批判合戦ですね。そこに嫌悪感を覚えてしまった。
だからでしょうか、私はどちらかというと、さらにいい加減な、いや「良い」加減な絶対的物語世界である、超古代史や宗教の方に興味を持ってしまったのでしょう。オカルトと言えばオカルトですけどね。
と、そんな古代史シロウトの私にとって、この本は比較的読みやすいものでした。なぜなら、その「物語」のベースになっているのが「神社仏閣」という宗教世界だからです。
神社仏閣と歴史はもちろん不離の関係にあります。イメージとしては歴史の中心にそれらが鎮座しているイメージですよね。もちろん戦後の歴史は違いますけれど。
広い意味では、庶民の生活も歴史の大切な一部ですから、そこに集まった記録に残らない人々の生活や感情もまた歴史です。資料が残っていないわけですから、そこは私たちが庶民の感覚で想像するしかありません。
その作業こそが、実は私たち現代人にとって非常に重要なことだとも言えます。近年のパワースポットブームも、そんな根底があっての現象だととらえれば、そんなに悪いことではありません。今も昔も、庶民はそこに誰が何が祀ってあるのかなんてことは、それほど興味がなかったわけですし、現世利益のみ求める人もいれば、来世利益を求める人もいたことでしょう。
もともと言語化(コト化)された「神名」や「祝詞」や「縁起」や「神話」が本体ではありませんからね。つまり、発掘され、発見された情報のみが歴史ではないということです。だから、実は私たちのような庶民の「なんだかパワーを感じるね」「気持ちがいいね」「やる気が出てきた」「幸せになれそう」程度の感覚(モノ)の集合体の方が歴史の本体であるかもしれないのです。
この本の中で、特に私の感覚を刺激したのは、「籠神社(このじんじゃ)」の項でしょうか。もともと、元伊勢としての籠神社、王仁三郎との関係、宮下文書との関係としての籠神社には興味を持っていましたけれど、関さんの言う、「籠」・「竹取」・「カゴ(ヤ)」・「カグ(ヤ)」・「カゴメ」のあたりの考察にはインスパイアされましたね。
ついでに思いつきを言うと、「コノハナサクヤヒメ」の「コノ」と「籠神社」の「籠」も関係あるかもしれませんよ。一気に見えてきました。豊受大神、出口王仁三郎、丹波、富士、コノハナサクヤヒメ、カグヤヒメ、スサノヲ、宮下文書…。
昨日の静岡浅間神社での気づきとも関係するところがあるので、また私の妄想がまとまったら記事にしたいと思います。うむ、なにか予感がするぞよ…。
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