かりんとう饅頭
今日ある方からおやみげとして鎌倉ほしのの「カリッと黒糖まんじゅう」をいただきました。
これが実にうまかった。いわゆる「かりんとう饅頭」ですね。黒糖入りの皮をまとった饅頭を油で揚げたものです。
この種の「かりんとう饅頭」は日本全国にあります。我らが山梨県でもいくつかの和菓子屋さんが製造販売しています。最近ではワインかりんとう饅頭なんていう亜種というか、地方によくある「一歩間違うとゲテモノ系」も出ました(これはおいしかった)。
実はこの「かりんとう饅頭」のルーツは福島県にあるらしいんですね。田村市のあくつ屋さんが21世紀になってから開発・命名して有名になったのだとか。
饅頭を油で揚げるというお菓子自体は古くからあったものと思われます。おそらく江戸時代に一般化したのではないでしょうか。
日本での揚げ物の歴史というのは古くて新しいと言えます。なんとなくイメージできると思いますが、中国では古来甘いものを揚げる文化がありました。唐菓子ですね。それが奈良時代には日本に入ってきていたとは思います。しかし、それを食べられるのは一部の上流階級。我々庶衆が揚げ菓子になじみを持つのは江戸時代になってからのことです。
江戸時代には、ごま油や米油、なたね油などの生産技術が一般化しましたし、南蛮料理である「天ぷら」が庶衆の人気グルメになったこともあって、家庭でも「とりあえずなんでも揚げてみよう」的な機運が高まっていたものと思われます。
そんな時、庶衆の定番おやつであった団子や饅頭や煎餅がその対象になったことは想像に難くありませんね。
そうそう、ちなみに我が鳴沢村には有名な?「ビス天」があります。ビスケットの天ぷらです。この起源はさすがに江戸時代ではないでしょう(笑)。昭和に入ってからだと思いますけどね。ちょっと小ジャレたおやつだったビスケットを誰かがジャーッと揚げちゃった。そしたらおいしかったと。あのほのかな甘さがさつまいもの天ぷら風だったということでしょうか。
おっと話がそれた。で、この「かりんとう饅頭」ですけど、やっぱりネーミングもうまかったんでしょうね。もともと「かりんとう」をイメージして作ったというよりは、結果として「かりんとう」風だったということでしょう。
実際、皮の部分はかなり固く、どちらかというとパリッというか「カリッ」としていて、歯ごたえはかなりあります。ボロボロ崩れるかと思うと、そのへんはなかなかうまく作られていてそんなことはありません。
「カリッと黒糖まんじゅう」は「かりんとう」という言葉は使っていません。その代わり、音韻的にちょっと似ている「カリッと」をくっつけたんでしょう。商標の問題かなにかあるのかな。
製造する側からしますと、一度蒸したものを油で揚げるというのは案外難しいとのことです。また、揚げる前のベストな味の調合が揚げたあとにもベストとは限らないそうで、その調整が大変だそうです。
油で揚げることによる効果の一つとして、腹持ちがよくなるというのがありますね。私なんか比較的油に弱い胃を持っているので、これ一つ食べただけで、けっこうもたれちゃいました。
香ばしい香りとほのかな甘さ、そして食べごたえ満点の食感…なかなかの逸品でありました。
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コメント
こんばんは!
私の家の近く(東京西部です)でも店独自の名前を付けて売っています。
説明ではかりんとう味の揚げまんじゅうと書いています。(笑)
山梨も個性的なお菓子が多いですよね!!
私は子供の頃から桔梗屋の信玄餅を食べて育ちました。
未だにきな粉、こぼします。(笑)
先週は塩山駅で月の雫を見つけ、衝動買いしました。
ずっと食べてみたかったんです。
販売時期が合わず、2年越しの小さな夢が叶いました☆
投稿: digger | 2011.10.06 20:07