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2011.10.10

根津神社(根津権現)

111010_7_34_10_hdr 夜の谷中サミットは若い人たちといろいろ話ができまして、大変充実いたしました。
 そして、一夜明けて谷中から根津へ散歩。
 東京は水平方向に歴史の地層が見られます。古くは縄文、そして次は江戸でしょうかね、さらに昭和、平成と。
 東京は坂が多い。その坂の上、すなわち標高の高いところ、つまりは大昔から陸地だったところには、必ず森があって、そこには神社やお寺、墓地などがあります。霊的なスポットですね。坂の上は「モノ」世界が表出しています。
111010_7_40_45_hdr それに対して、坂の下、低いところは江戸時代になって開発されました。それが最古層。その上に昭和や平成のコーティングがなされています。いわば「コト」世界。人間の脳によって計画され形成された街です。
 今日の散歩も坂を上ったり下ったり。そのたびに見える、感じる「時代」が変化します。東京散歩の面白さです。
 そして、初めて根津神社に参拝しました。驚きました。こんな立派な神社がこんな低いところに!?
 縁起を読んで納得しました。江戸の創建なんですね。社伝には、多くの神社のご多分にもれず「日本武尊創建」と書かれていますが、実際は違います。
111010_7_41_55_hdr  山梨と縁があるとも言えますね。この場所はもともと甲府宰相の徳川綱重の江戸根津屋敷だったとのこと。そして、そこで生まれたのが六代将軍徳川家宣。五代将軍綱吉が、家宣の産土社であった千駄木の根津権現を綱重屋敷跡に移して創建したのが現在の根津神社です。
 この新しい立派な社も明治の排仏毀釈前は「根津権現」と呼ばれていました。実際見るからに「権現造」。そこら中に卍が描かれていて、どう見ても神仏習合しまくりです。
 祭神も今では、須佐之男命・大山咋命・誉田別命・大国主命・菅原道真公となっていますが、もともとは根津三所権現すなわち「素盞烏尊本地十一面観世音菩薩、 相殿二社山王大権現本地薬師如来、八幡宮本地阿弥陀如来」でした。
111010_7_43_05_hdr ご存知と思いますが、神仏習合の近世的カタチは「本地垂迹」です。つまり、日本の八百万の神々は、仏の仮の姿だという考え方ですね。たとえば今本殿に祀られているスサノヲノミコトは十一面観世音菩薩が日本用に変身した
姿ということです。「権現」とはそういう意味。「権」とは「仮」という意味です。
 そのへんの事情を知っていれば、この根津神社のお参りの中身も微妙に変わるというものです。
 まあ最近はやりのパワースポット的に言うならば、神仏両方のパワーをいただけるわけですから、それはそれでお得だとも言えるでしょうし(笑)。
 ワタクシ的にはですね、それよりも「鬼門鎮護」の機能の方が気になりましたね。ここは江戸城のほとんど北にあたるわけですが、風水的に言えば北東、すなわち「艮」「鬼門」にあたります。方角だけではなく、気の流れといいますか、先ほど書いたようにここは低い土地ですから、気が滞留するというか、川のように谷に沿って気が流れ込んでいますね。それがたしかに鬼門方向から来ているように感じました。
111010_7_46_21_hdr 江戸の鬼門除け、鬼門封じとしては、寛永寺とか湯島天神とか神田明神とかが有名ですけれど、それらは谷ではなく「山」にありますから、たぶん古くからあったものに鬼門封じの機能を付加したのでしょう。
 その点、この根津権現はすごい。新しく本気で封じた、いや鎮護した感じですね。風水師が誰か分かりませんけれど、真剣に考えられているのはたしかだと思いました。
 結果としてスサノヲが祀られている点、これは江戸の民間信仰、たとえば金神に対する畏怖と敬意が感じられます。根津権現には凶事を封じるというよりも、金神の力を借りて江戸城を守るという機能があったのではないでしょうか。
 根津神社には二つの稲荷神社もあります。乙女稲荷と駒込稲荷。乙女稲荷は、どうでしょうね、調べてみない分かりませけれど、この権現さんの門前にあった根津遊郭の遊女たちの信仰を集めていたのではないでしょうか。
111010_7_55_09_hdr こういう聖俗混淆するところ、あるいは性のエネルギー、遊びのエネルギーさえも習合してしまう日本の宗教のすごさを実感しますね。
 そういう意味では、遊廓のあたりに東京帝国大学が移転してきてしまったのはなんとも妙な話です。赤線じゃなくて赤門になっちゃった(笑)。すさまじい変わりようですね。そのへんの転変も日本流なのか。聖俗不二。
 まあいずれにしてもですね、東京というか江戸の大きな気の流れがここには集まってきています。このパワーをうまいこと使うには、それなりの心構えというものが必要でしょう。
 あまりに純粋な気持ちで(?)お参りするとやられちゃうかもしれませんよ。私はしっかり力をいただいてきまた。また行ってみようっと。

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