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2011.10.31

房総半島沖で「スロー地震」再来

20111101_92516 災科学技術研究所が房総半島沖で「スロー地震」再来というプレス資料を公開しました。
 ちょうどおとといの再びM9が!?という記事の最後に「房総沖でM8以上の地震が発生する確率が上がっています」と書きましたので、いよいよかとも思いました。
 しかし、冷静に考えてみると、これはいろいろなケースが考えられますね。
 NIEDが発表したように、今まで房総沖で周期的に発生していたスロースリップが、かの大震災によって普段の周期よりやや早めに発生したという可能性もありますね。これは広義の「余震」ということができます。
 余震ということでいえば、周期的なスロースリップとは直接的に関係なく、東北の大地震のいわゆるアフタースリップ(余効変動)であるという考え方も可能です。3.11のアフタースリップはおそらく各所(海域など)で起きていると思いますが、このたび観測網の発達した房総半島付近で観測されたということでしょうか。
 最悪なケースとしては、このスリップが、想定されるM8以上の大地震の前震、前兆現象であるというケースです。この可能性も捨てきれないので、気象庁は注意を喚起したのでしょう。
 いずれにせよ、スロースリップが発生すると周囲の応力に変化が生じますので、いわゆる普通の地震を誘発することが多々あります。そうした孫誘発地震も震度6程度の揺れになりますから、たしかに注意が必要ですね。
 おおといツイートしたとおり、私も先週は「いやな体感」がありまして、また雲の方もやや東方の歪みを感じさせるものが観察されていたので、それでおおといの記事の最後に「房総沖大地震」の可能性を書いたのでした。
 もしかすると、そうした体感や雲はこのスロースリップに関するものだったかもしれません。公式な見解は見ていませんけれども、おそらく今回のスリップはM6〜7に相当する運動量だったと思いますから、何か感じても不思議はありません。
 今のところ、このスリップはいったん終了したように見えます。しかし、微妙な体感は続いていますので、これからも私なりに空を観察したりしながら、様子をうかがっていこうと思っています。
 房総沖と言っても、大まかに言って3ヶ所あります。半島に近い東側、はるか東方沖、そして南方沖です。そのいずれもが危険な状況であることはたしかです。問題は3月の大地震の影響がどこまで及んでおり、どういう形で表れるかです。正直それは現代の科学では判断できないでしょうね。
 いずれにせよ、千葉のみならず関東の皆さんはそれなりの覚悟と準備が必要だということです。当然東海村についても…ちゃんと津波対策とかできてるんでしょうかね?


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