イグ・ノーベル賞化学賞に日本人7人!しかし…w
「笑えて考えさせられる」「マネできないしマネすべきでない」が選考基準であるイグ・ノーベル賞が今年も発表され、なんと日本人7人に化学賞が送られました。
7人と言っても、七つの研究ということではなく、一つのテーマを共同研究したということですね。そのテーマは火災などの緊急時にわざびの臭いがする気体を噴射して聴覚障害者に知らせる「わさび警報装置」。
今日の発表に合わせて、先週今週と「爆問学問」はイグノーベル賞特集でしたね。昨日も、今までの日本人受賞者が登場して、世界のトンデモ研究や発明を紹介していました。
あの兼六園の銅像になぜ鳩のフンがつかないのかの研究は面白かったな。そこで太田が言ってましたっけ。ノーベル賞もイグ・ノーベル賞も実は変わらないのだと。まずは着眼点ですね。誰も気づかないようなことに気づく。そして、それをまじめに研究してしまう。これこそ健全な科学の本質でありましょう。
今回の「わさび警報装置」はそれほど笑えないような気もしますね。けっこう実用的ですし、聴覚障害者の方のために限らず、「警報」として刺激臭というのはある意味普通の発想です。
今回は、「カメではあくびはうつらない」とする研究が生理学賞、「ある種の甲虫は、ある種のオーストラリア産ビール瓶と交尾しようとする」が生物学賞、「なぜ円盤投げは目が回り、ハンマー投げは目が回らないか」が物理学賞に選ばれたと言います。それらに比べると化学賞のインパクトはやや低いかと。
ちなみに日本人イグ・ノーベル賞と言えば、あのドクター中松さんが有名ですね。彼の研究についてはこちらに紹介しました。私の一日一食生活にも関係の深い研究、というかそのまんまの研究ですね。素晴らしい。
あとウチにもある「ミャウリンガル」開発者である日本音響研究所所長の鈴木松美さんも、ちょっとバカボンしてますよね(笑)。
で、今回ですね、ワタクシ的に最もインパクトがあったのは…こんな栄誉の受賞でありながら、受賞者の代表、滋賀医科大学講師の今井さんがイグ・ノーベル賞のことを知らなかったということです!それこそが「Ig」ですねえ(笑)。
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コメント
>ノーベル賞もイグ・ノーベル賞も実は変わらないのだと。
本家の方はどうしても、検証作業に数十年かかったりします。「権威」というしがらみの無い分、イグ・ノーベル賞の方が先進的でクールだと思いますね。
投稿: LUKE | 2011.10.03 18:10