『ノックフリーシャープ』 (サンスター文具)
今日は軽めな記事。
ホント軽いんですよ。実際の木製鉛筆と比べるとほとんど同じ軽さです。
ノック不要のシャーペンと言えば、以前オートのAUTO SHARPを紹介しました。あれを受験生にプレゼントしました。けっこうみんな使ってましたね。試験中にカチカチやらなくていいというのは、実はとても重要です。
しかし、今やあのオートもなかなか手に入らない状況です。最近ではZEBRAのフリシャ オートマチックをよく見かけますが、あれはオートに徹していないところが、ワタクシ的には気に入りません(笑)。振りたくないからオートなのに、なんで振る機能がついているのか。
オート製にもあったノック機能はいいんですよ。あれは出すぎた芯を引っ込めるために必要だからです。
で、今日紹介するのは、最近では最も手に入りやすくなったノック不要のシャープペンシルです。皆さんも見たこと、使ったことあるんではないでしょうか。100円ショップでも名前を微妙に変えて販売しているものです。
これは究極のシンプル。見てのとおり完全に鉛筆のデザインです。鉛筆のふりをしていますね。おしりにはちゃんと消しゴムがついています。しかし、それをノックすることはできません。完全なオートマチック仕様なんです。
ですから、何かの拍子で出すぎてしまった芯を引っ込めることはできません。どうやっても無理です。折るか全部出し切るしかありません。
そういう意味では、これは削らなくていい鉛筆と言ってもいいくらいの割り切り製品ですね。
実際のところ、この手の商品、小学生にとっては「鉛筆のふり」として利用されているらしい。そういう意味では「フリーシャ」とも言えますな(笑)。
つまり、シャーペンが禁止されている小学校という現場に、先生の目を盗んでいかにシャーペンを持っていくか、という「悪事」に利用されているのです。このいかにも鉛筆然としたシャーペンはその「悪事」にはうってつけであります。よし!ウチでもさっそく娘に持たせてみよう(ってどんなセンセーなんだ)。
おそらくはバレないでしょうね。けっこう見事な擬態です。もちろん、こだわって木製にするとか、そういうやり方もあるかもしれませんね。分解して作ってみようかな。
実はこういうタイプはだいぶ前、20年くらい前でしょうかね、PILOTからオートマチックえんぴつとして発売されていたんです。この自動芯送り機構はたぶんPILOTさんの開発です。しかし、あんまり売れなかったからか、特許を取ったりせず放置したんですね。それで、他の会社も同じシステムの製品を何度か出せたという事情があるようです。
私はこの機構、けっこう好きなんですよね。書き味もそんなに悪くないし、壊れることもないし、もっともっと世界中で普及してもいいと思うんです。ノックしなくていい、常に同じ量の芯が出ているというのは、実に快適だと思うんですが。墨をつけなくていい筆ペンがこれだけ一般化してるのになあ。
ちなみにこのサンスター製のものは、芯の太さが0.7mmです。これがいいですね。0.5だとちょっと鉛筆としては細すぎる。筆跡で先生にバレてしまう可能性があります(笑)。
子どもには2Bくらいの芯がいいでしょうかね。かなりリアルに小学生らしい書き味、筆跡になるでしょう。
演奏家としては4Bもいいかもしれませんね。楽譜に書き込む際に便利です。その場合は全長をもっと短くして、フックも付けるといいでしょう。大人が使うには別に擬態はいりませんし。
ということは、やっぱりオート製のあの名作の0.7ミリヴァージョンがあれば一番いいかなあ。先生として赤鉛筆の代わりとしても有用ですよ、きっと。どこか作ってくれないかな。
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