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2011.08.11

新しいヴィオラにニスを塗っておりますが…

Img_2932 日は瀬戸龍介さんのスタジオで、本当に素晴らしいレーゼンドルファーを弾かせて頂きました。あの指先の感覚、忘れられませんね。
 そして、今日はまたまた指先でお仕事です。前も書いたように、今我が娘のピアノの先生にして、我がバンドのキーボーディストでもある方のお宅に、なんと世界最古のピアノ「クリストフォリ」のレプリカ(久保田彰さん作)が来ております。その我流調律をしてまいりました。
 信じられないかもしれませんが、今回も横では娘がグランドピアノでレッスンをしております。そんな音に紛れてしまうと、もうクリストフォリは聞こえっこありません。つまり耳が使えないので、仕方ない指先を使うわけです。
 それが楽しいんですよね。耳で聴くなんて、なんか禅的でいいですよね(笑)。
Img_2887 そして家に帰ってきてからは自分のヴィオラにニスを塗りました。下の娘といっしょに。
 そう、実はですねえ、今年の6月に急遽新しいヴィオラを買ったんです。いつも使っていたスズキのヴィオラが故障いたしまして、目の前の横浜のコンサート(遠足&芸術鑑賞)に間に合わないということで、いかにも私らしい方法で新楽器を手に入れちゃいました。
 結論から申しますと、中国製です。中国のオークションで落としまして、本番の前日に日本に届きました。それを翌日の本番で弾いてしまったというわけです。
20110817_144344 で、このヴィオラですねえ、4万円台で落札したんですけど、なかなかいい作りでして、特に表板以外はいわゆるバーズアイなんです。これがこんな価格で買えるなんて…皆さんの意見によりますと、たぶん1ケタ違うのではないかと(笑)。ま、それはそれでラッキーということで。
 ただですね、ちょっとニスが薄くて黄色いんですね。専門の製作家の方によりますと、これは最初の下塗りしかしていないのではないか、ちゃんと塗った方がいいということで、さっそくニスを取り寄せまして塗り始めたというわけです。
Img_2892 しかし、実際塗ってみるといろいろと難しい。上手に塗れると、それはそれでテカテカのピカピカという感じで、バロック楽器としてはイメージがしっくり来ない。で、わざとムラを作って塗ってみると、今度は不自然にムラっぽくなってしまいダメ。
 そうこうしているうちに、これはオールド風に仕上げてみるっていうのはどうだ?なんて考えも浮かびまして、ニスをぶ厚く塗ってそれにわざとキズをつけたり、汚れを演出してみたり…。
 な〜んてやってましたら、なんだかとんでもなく変な模様になってしまいました(笑)。
Img_2936 恥の、いや嘘の上塗りという感じでどんどんひどくなっていってしまっています。しまいにはもう少し濃いニスを調達しまして、上からフタをしてしまおうかと思っています。
 こんなことできるのも、安い楽器だからですね。ま、こうやって自分の楽器を自分で演出するというのも、また面白いというか…よくロックのギタリスト(というかギター少年)は自分流に(あるいは布袋流に)ペインティングして失敗するというのが定番ですよね。私も中二レベルってことでしょうか(苦笑)。
Img_3242 今はこのような状態で洋服と一緒に吊り下げられております。乾燥中です。この写真だとなかなかいい感じに見えますが、近くで見ると正直ヤバいです。
 なんか少年時代を思い出すなあ。父親の物とかに勝手に手を加えてにっちもさっちも行かなくなっていく…あの感覚。
 今思えば、そういうところからいろいろ学んでいますね。人生のゴマカシ術を(笑)。
 まあ、音はなかなかいい状態を保っていますから、もう少し楽しんでみようかと思っています。しまいにはストライプとか、ドクロの絵を描くとか、バロックじゃなくてロックになるかもしれません。お楽しみに!


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