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2011.08.16

秋田の旅の最後は「あっぱれ能代商業!」

M0011233750_2 やはや、本当に感動しました。
 甲子園でここまで感動したのは久しぶりですね。それも秋田で応援できましたから最高でした。
 戦前には「最弱」とのウワサもあった秋田県代表の能代商業高校。たしかにここ十数年秋田は勝ちに恵まれませんでしたし、昨年この能代商が15対0で負けていることもありましたからね、まあそういう予想をされるのはいたしかたありません。
 しかし、本当に野球というのは分かりませんね。まだ甲子園は続いていますが、ある意味日本国民の心を最もつかんでしまったのはこの能代商業だったのではないでしょうか。
 特にピッチャーの保坂くん。彼の投球フォームを見て、少し野球をかじったことがある方なら、うわっと思ってしまったことでしょう。
 いわゆる手投げです。下半身も上半身もフルに使わず腕だけで投げるという、まあ、いうなればシロウトの投げ方の典型です。これだけ見ればたしかに「最弱」の要件を備えていると言えましょう。
 しかし、まず1回戦で昨年大敗した鹿児島の代表に逆転勝ちしてからは、ずいぶんと評価が変わったと思います。
 彼の球速は平均110キロ台、たまに130キロ出ると歓声が上がるほどです(笑)。私も中学まで野球部でピッチャーをしてましたが、当時でもまあ110キロくらいは出ていました(ノーコンでしたけど)。
 彼のような投げ方をしていると、今なら早いうちに矯正されますね、絶対。それが矯正されなかったところが秋田のすごいところかもしれません。
 私の義弟は秋田の中学野球界ではちょっと有名な監督(先生)なのですが、保坂くんのことはほとんど知らなかったと言います。普通甲子園出場レベルのピッチャーなら中学時代から鳴物入りというのが通常です。
 今の時代、高校生でも140キロは当たり前、甲子園では150キロ台もよく見るようになりました。当然、甲子園に出るような強豪チームはそうした剛球投手対策をしてきますから、保坂くんのような軟投派というか、球速はないけれども抜群のコントロールとコンビネーションで打たせて取るタイプは苦手とすることが実はよくありますね。
 ウチの高校もやられる時はだいたいそういう投手の時です。打てそうで打てない。いつか攻略できるだろうと思っているといつのまにか終盤。焦って大振りになってくるとますますドツボにはまるというパターンです。
 こういう「柔よく剛を制す」的な試合は、「柔」の方から見ているとヒヤヒヤはしますが、勝つと非常に気分爽快になりますね。
 で、2回戦も強豪相手に見事な完封勝ち。そして、3回戦。もう言うまでもありませんね。負けはしましたが、まさにチーム一丸となって戦う、野球の醍醐味のような奇跡的な試合でした。
 彼のようなピッチャーが活躍すると、全国の地味な中学生投手たちは自信をつけるでしょうね。そういう意味でも彼が甲子園に残したものは大きかったと言えるでしょう。 
 プロ野球選手に限らず、昭和の偉人たちって、変なフォームの人が多かった。今は学校教育の段階で、その子どもの個性を殺して、一般的な平均的な形に矯正しちゃいますよね。それは強制でもあります。
 教育先進県、いや、いい意味で古典的な教育が行われている秋田に学ぶことが多くありました。
 それにしても、秋田ってホント純朴ですね。監督さんから選手から応援団まで、なんとも言えない雰囲気、ある意味「新しさ」さえ感じました。だって、誰も眉毛そって整えたりしてないんだもん(笑)。ただでさえ縄文やアイヌの血が濃くて眉が立派なのにね。都会のチームはこじゃれててダメですな。
 いや、本当にいい投手、いいチーム、いい試合でした。秋田よ、本当に今年の夏はありがとう!
 あっそうだ、保坂氏って典型的な甲斐源氏ですよね。能代市にはけっこういるようですが、どういう事情があってあちらに行ったのかな。調べてみます。

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