福島県沖でM6.8(2011.8.19)
昨日予想したとおりM6以上の地震が発生しました。
もちろん「偶然」ということも視野に入れなければなりませんけれども、逆にますます富士山での雲の観察というのが重要なのではないかと考えるに至っております。
また、その後、これは体感的あるいは勘そのものなのですが、この中規模地震の影響で北関東と千葉の内陸北部が不安定になっていると感じたので、Twitterで「今日から明日の朝まで、関東北部、千葉内陸まだ注意が必要です」とつぶやきました。
今(20日の早朝)起きて確認したところ、20日0時52分に群馬県北部で、また5時13分に千葉県北西部で小規模ながら発震があったようですね。双方ともやや珍しい場所だったので、これを感じていたのかもしれません。
それ以外にも日本各地でずいぶんとたくさん揺れていたので驚きました。この傾向はしばらく続くと思われますので注意するに越したことはないでしょう。
ところでM6.8と言えばかなり大きな地震と言えますよね。しかし、あのM9の巨大地震の余震としてはまだまだ小さい方です。いまだM7.5以上の大きな余震は発生していません。それがここ2〜3年以内に発生するのはたしかだと思います。そのことを決して忘れてはいけません。
それも青森県沖から千葉県沖までの地域で複数発生してなんの不思議もありません。その際には沿岸部は震度6になり、また中規模の津波も発生するでしょうから大変に危険です。
M9という1000年に1度あるかないかの巨大地震のために、私たちの感覚はだいぶマヒしてしまっているように感じます。震度5ではそんなに驚かない、騒がない国民っていったい…苦笑。
いずれにせよ、私たちは常日頃、物心両面において様々な準備をしておく必要があるでしょう。そして、自然からのメッセージを受け取ることを忘れず(もともと万人に備わった能力だと思いますので)、少しでも被害を小さくできるよう努力するべきだと感じます。
ただ、昨日の記事のような内容をこうして公にするのには、それなりのリスクも伴います。書く側としてもそれなりの勇気をもって書かねばならないというのも事実です。
そのあたりの難しさを理解した上で、それでも後悔しないために、私なりに情報を発信していきたいと思っています。そして、そのためには、ますます自分の感覚を研ぎ澄まさねばならないなと痛感しています。これはある意味修行ですね。
夜、臨済禅を研究されている中国の方が我が家を訪問され、かなりコアな会話をさせていただきました。そこで出た「自然(外界)と一体化する」「自他不二」の境地と、地震を予知する境地とは、もしかすると近いものがあるかなと感じました。まさに修行ということですか。
宗教のみならず、科学もまた、目指すべきところは実はそういうところにあるのではないかと思う今日この頃です。
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コメント
おはようございます*
Twitter でお世話になっています
式田(しきだ)と申します。
先生の言葉
いつも自分の「今」と「これから」を考える
支えにさせていただいています。
本当にありがとうございます。
「今」、わたしたちは生き方を
真摯に、そして深く考え決めていく時を迎えていると思います。
今生かされている命を大切にしながら、
「自他不二」
(もちろん、今回はじめて知りました笑)
を心に置いて生きていきます。
投稿: CINEMANIA_K | 2011.08.20 07:26