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2011.08.01

駿河湾でM6.1

20110802_71643 りぎり今日のことなのでここで書いておきます。
 今日はずっといやな体感があり、夜9時ごろTwitterで次のようにつぶやきました。

「う〜ん、東北から関東にかけて相変わらず前兆が観察されているなあ。いつどこでかは分からないけれどM7クラスの発震が近いような気がする。体感的にもずっといやな感じ。全く科学的な予測ではありませんが、いちおう書いておきます」

 そして11時すぎ、ふとんの中でどうにもイヤな感じに耐えられず「不穏な感じ」とついついつぶやいてしまいました。それから数十分後、駿河湾南部を震源とするM6.1の地震が起きました。
 すぐに静岡市の実家に電話をしましたが、特に被害はなかったとのこと。ちょうど富士登山中だった方々は怖かったでしょうね。今日も相当たくさんの人たちが富士山上にいたはずです。落石などなかったでしょうか。
 ある意味勘が当たったとも言えますが、質問に答える形で「東海震源域は特に心配していません」と言っていましたから、まあ半分ははずれたとも言えます。
 ただ、あそこはフィリピン海プレート内ですから、気象庁の言うとおり、厳密には「想定される東海地震の震源域」には該当しません。私としては、フィリピン海プレートというのは東海というよりも関東南部に大きな影響を与えるプレートという印象がありますから、そういう意味では当たったのかもしれませんね。
 いずれにせよ、科学的にも体感的にも、地震を予測することは非常に難しいということです。
 駿河湾を震源とする地震としては2年前の震度6弱が思い出されますね。この記事では、その地震が東海地震と関係があるというようなことを書いています。今の私は少し違う考えです。
 というのは、もちろんこの間に3.11があったからです。6月に書いた「今後の地震活動について」にもあるように東北での大地震によって東海地震の震源域のストレスは一部解消されたと感じるからです。
 ですから、このたびのようなフィリピン海プレート内の比較的大きな地震も、プレート境界域での地震の発生を早めると言うよりも遅らせる方向に働くという気がします。
 これはあくまでも私の勘ですが、東海地震はもう単独では発生しない、発生するとすれば、東南海・南海地震に連動する形だと判断します。
 メカニズム的には違うとはいえ、3.11に伴う4.7宮城県沖地震のような形になるのではないかということです。
 気象庁は相変わらず「東海地震はいつ起きてもおかしくない」と言っていますが、それはどの地震についても当てはまります。怖いのは東海地震にばかり気が行くことです。3.11東北地方太平洋沖地震がその危険性を雄弁に語っています。
 私としても、ここ数年、あるいは十数年の間に起きるであろう「東南海・南海連動地震」の方が差し迫っている感じがしています。
 なお、今日の駿河湾の地震が発生したのちも、いやな体感は変わりません。ということは、やはり私が強く感じていたのは、この地震ではなく、東北から関東にかけてこれから起きるであろうより大規模な地震なのかもしれません。もちろんそれには房総沖も含まれます。
 これからも日本各地で注意が必要だということです。
 最後にここのところ何回かつぶやいていることを転載しておきます。これは勘ではなく歴史的な事実ですから。

ここを見ると分かるようにM6以上の余震は増加傾向にある。大きく動くためには多くの時間を要するのだから当然だ。巨大地震後の余震はたいがいこういう経過をたどる。つまりここからは大規模な余震に注意の時期なのだ。3年間くらいは要注意だろう」
「こうした中規模の余震は3年は続く。その中でM8レベルの最大余震が起きると考えておいた方がよい」

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