『~ものまねグランプリ特別編~ コロッケVS青木隆治 珠玉のものまねベスト10』 金曜スーパープライム(日本テレビ)
これまた一昨日、昨日の続き。禅→数学→ものまね。
今日たまたまテレビをつけたらやってました。「コロッケ vs 青木隆治」。ものすごく面白かった。
青木隆治さんに関しては、やっぱり美空ひばりの真似がいいですね。ほかのもそこそこ上手いというか、とっても上手いんですけど、なんというか、彼って超正統派じゃないですか。コロッケさんはデフォルメとネタで勝負ですから、ある意味邪道とも言えないこともない。
しかし、「モノマネ」の面白いところは、単なる「声帯模写」や「形態模写」じゃないというところなんですね。
この前俳優の上杉祥三さんとも話したんですけど、結局役者って全て「物真似」なわけですよ。もちろん、それは観阿弥・世阿弥流の「物学」ですよ。
それを私は「モノを招く」と解釈しているわけです。つまり、「モノ=他者=外界=自然=霊」を自らの器に招くのです。招霊、憑依と言ってもいいかもしれません。自分が「ミーディアム(メディア)」になるわけです。
で、たとえば今日の対決では、ワタクシ的には完全にコロッケさんの勝ちに見えるわけです。あの大げさで「やりすぎ」な方が、より本人らしい。逆に青木さんがコピー的精度を高めれば高めるほど、本物との違いの方が際立ってしまうというジレンマに陥ってしまう。
これは実に面白いことだと思って観ていました。
「他人の方が本人よりも本人らしい」
不思議ですよね。しかし、ちょっと考えを変えて、一昨日の「禅」やら昨日の「数学」についての考察を思い出し、その本質を援用してみると、面白い真実に到達できるんですよ。
それはこういうことです。
「本人は自分へのこだわりがあるために自分自身になりきれない」
お分かりになりますか?
私たちは、他者(社会)によって作られたイメージに縛られて「自分」を演じています。たとえば、私だったら、中学の教頭先生という社会的なレッテルとイメージの中で自分を演じています。これは社会が規定した「コト」を憑依させているとも言えます。
もし、そうした無数の「コト」が自分から全てはがれ落ちたら、いったい自分はどういう自分になるのでしょうか。皆さん想像してみてください。「先生らしい」とか「男らしい」とか「日本人らしい」とか「父親らしい」とか、そういう「コト」を全部捨てるのです。
これは、ある意味では「禅」的な境地とも言えますね。そして、唯一の「コト」として「数の法則」を残して、あとは全て捨ててしまうのが「数学」的境地です。
そうして、なるべく裸になったところには「モノ」が残るわけですよ。それを一昨日、昨日と書いてきました。
で、「物真似」って、その「モノ」の部分を「マネく」わけですから、より本人の本質的な部分が強調されることになるわけじゃないですか。その一つの形がコロッケさんの芸だと思うんです。
だから、ご本人もたいがい喜ぶ。面白がる。本当はここまでやりたいけれど、いろいろな「コト」によって縛られてはっちゃけられない自分といつも一緒にいるからです。
そういう意味で、昔からいるイタコや霊媒師や審神なんかの役割と、物真似芸人さんの役割って、案外近いんじゃないかとも思うわけです。けっこう、カウンセリングなんかにも使えるかもしれませんね。本当の自分と出会う…。
というわけで、自分の物真似ができる人ってあんまりいないと思うんです。自分なんてマネしなくても自分じゃん!?と言われそうですが、上述した意味において、「本当の自分」を真似できる方いらっしゃいますか?
天才アーティストとかスポーツ選手とかって、それができるのかもしれませんね。それはそれで辛いかも。
そして、「ものまねグランプリ」が終わってすぐに「もののけ姫」が始まりました。「もののけ姫」について語り出すとキリがないのでこのへんで終わり。
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コメント
はじめました。
地震予知の考察が面白く、ブログを拝読させていただいています。
私たちは、私を超えていくことが求められるように感じています。
他者、周囲という環境を利用して、私を超えていく。
人間は、宇宙と地球の間に存在し、両者の媒介者としての役割があると考えてきました。
その役割があるゆえに、生かされ、また自分を超越するチャンスを与えられるのではないか。
日々、様々な方々に身体操作のアドバイスをさせていただいて試行錯誤しています。
投稿: soul trail | 2011.07.02 10:27