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2011.06.23

今後の地震活動について

Photo 朝岩手県沖で大きな余震がありました。Hi-netによればマグニチュードは7.0ということで、かなりの規模であったと思います。
 Twitterでもつぶやきましたが、大地震のあとおよそ100日後、400日後、600日後に大きな余震が起きやすいことが統計的に分かっています。
 今はちょうど100日後くらいですね。そういう期間に入ってきたということです。
 あの大地震の最大余震はまだ起きていません。M8以上の大地震では、最大余震はだいたい本震後3ヶ月から2年の間に起きているわけです。まさに人間の忘却曲線をあざ笑うかのようですね。
 確率的に言って最大余震も上記の期間に起きることが多くなりますから、いよいよ「忘れた頃にやってくる」シーズンに入ったということを、それこそ忘れないことが必要でしょう。
 ここからはあの地震後数ヶ月の間、富士山に住む私が自己流で観測・観察した結果から予想した、今後の地震活動について少し。
 もちろん、これは私個人の実感に基づく予想ですから、あんまり参考にはならないと思います。私の行動及び判断基準ということです。
 まず、東北から関東の太平洋側の余震についてです。
 本震の震源域およびその周辺(内陸部含む)の余震は、一般的な傾向と同様に、いくつかの山を形成しながらその波の振幅を小さくして行っています。順調に収束に向かっているということですね。ただ、その順調な収束の中には、今回のようなM7レベルの発震も数回あるものと思われます。中規模の津波を伴う可能性もありますから気をつけなければなりません。
 より心配なのは、本震の震源域に連続する地域に発生するであろう広義の余震です。具体的には今日の岩手沖から北側、釧路方面へ向けてのアスペリティ(固着域)と、私だけでなくいろいろな方が指摘している房総沖のアスペリティでの動きです。
 それらは、ある意味「新品」ですから、M8以上の巨大地震を発生させるおそれが十分あります。特に私は南側の房総沖を注意してきましたが、ここへ来て北側も同じくらいの危険性を感じるようになってきました。
 それらがいわゆる「最大余震」として、ここ2年くらいの間に起きるのではないかと予想します。南北いずれにしても大きな揺れと津波を伴いますから要注意です。福島第一原発のことを思えば、なるべく発生時期は遅いに越したことはないのですが、逆に発生時期が遅くなれば規模は大きくなる可能性が高くなりますので、なかなか難しいところです。
 また、巨大地震後の余震の一つ、アウターライズ型の地震にももちろん注意が必要ですね。いずれにせよ、東日本はあと数年、場合によっては数十年は安心できない状態が続くかもしれません。
 ところで、タテの地震に対するヨコの地震、すなわち東海・東南海・南海の各地震はどうでしょう。数十年のスパンの中で、タテとヨコが連動したことは歴史上何回もありますから、今回もその可能性は高いと考えます。しかし、あくまで数十年単位のことですから、私たちの感覚としては「連動」とは思わないかもしれませんが。
 中でもずっと発生確率が高く算出され、このたび浜岡原発の停止の件でも再注目された東海地震についてです。私はちょっと一般とは違う感覚をもっているんですよね。
 つまり、今回の東北地方太平洋沖地震によって、東海地震の発生確率が下ったと考えているのです。もっと極端に言ってしまえば、危惧されていた東海地震はもう起きないのではないかと。
 あれだけ大きく東日本が動いたわけですから、その西端に位置する駿河トラフやフィリピン海プレートにも大きな影響があったことはたしかです。私は、その影響は、ストレスが解消された方向に働いたと考えています。考えるというか、感じているというか。
 結果として、いわゆる東海地震は、いずれ(数十年内に)起きる東南海・南海連動型巨大地震の一部として比較的小規模に消費されておしまいになるのではないかと思っているんです。ま、あくまで勘ですけど。
 私、富士山に住んでるじゃないですか。富士山だからこそ分かることってあるような気がするんです。極端に言えば四つのプレートが押し合いへし合いして生まれた火山ですから、日本全国のことが分かるというか。
 だから、あの3.11の前、3月3日に発生したあの雲は、やはり前兆としての「地震雲」であったと信じているのです。なぜ、東北のことが富士山に現れるのか?と言われると、なかなか科学的には説明できませんが、まあ、ここからは私の直感というか霊感というか、オカルトゾーンに入ってしまいますね(苦笑)。
Caption そういう意味で、先日21日に撮影したこの雲は、ちょっと気になります。房総沖というより、これは北東北という感じがしていました。それが今日の朝的中したのか、それともこれからもっと大きい地震があるのか…。
 ちなみに当の富士山ですが、これもまた噴火の時期が遅れたのではないかという気がしています。ストレスが多少解消されたのではないかと。ま、火山については、地震よりも流動的ですので、いつ状況が変わるか分かりませんけど。もちろん日々覚悟をして生活しておりますよ。
 その他、巨大地震に誘発された他地域の地震活動もしばらく活発でしょう。ただ一つ実感的に言えるのは、今までフォッサマグナが日本列島の東西の歪みをずいぶんと吸収してくれていたということです。それがそろそろ限界に達してきた。そうすると、西日本でも各地で地震が発生するようになってきた。それが、1ヶ月ほど前のことのような気がします。
 つまり、西日本の地震活動もこれから活発化していくだろうということです。まさに地震列島日本。実にダイナミックでエネルギッシュな国土であります。全ては安定化へ向けての動きであることを認識しつつ、そこから私たちも何かを学んで行かねばならないかもしれませんね。
 

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コメント

☆^^☆先生、ご無沙汰をしています。
いつもブログを読ませていただいています。

地震のコト 記事にしてくださり感謝をしています。
本当にありがとうございます。

先生~船井幸雄さんの本について書かれていましたね。
ワタシ、毎月数回、船井総研に行っています♪
会長の小山さんの勉強会に参加しています。
直接、いろいろ学んでいます(*^^)v

投稿: 山中湖♪ | 2011.06.25 02:19

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