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2011.06.07

またまた楽器が生み出すご縁

20110607_16_28_02 たまた不思議な出会いがありました。偶然にしてもあまりにピンポイントすぎる…。
 我が中学の弦楽合奏部も創立1年が経ち、部員もずいぶん増えて活況を呈してきました。技術的には、全員が初心者でありながら、まあなんとかパッヘルベルのカノンを全曲通して演奏できるようになりました。
 しかし、なにしろ私が全くの自己流でここまでやってきた人間ですし、本業(?)は古楽器だものですから、いわゆるモダン楽器をちゃんと指導できるわけではありません。
 そんな危険な状況(笑)を察してくださったのか、理事長先生が優秀なトレーナーを雇ってくれました。その方と今日初めてお会いしたのですが、またまた不思議な接点にビックリ!
 モダン・ヴァイオリンの世界には無数のプロ奏者がいらっしゃり、しかしそちらとはほとんど接点のないワタクシのことですから、いくらなんでもつながりはないだろうと思っていましたら、なななんと…。
 まあずいぶんと間接的と言えば間接的ではありますけれども、いや、逆にレアすぎるかもしれない。
 その方ご自身とは全く関係はありませんでした。しかし、その方のお母様が古楽界では知る人ぞ知る方だったのです。私は直接はお会いしたことはありませんが、その存在は知っておりましたし、私の古楽界の先生方や仲間の皆さんが、なんだかんだお世話になっていらっしゃる方でした。もうビックリ…。
 具体的に言うとバッハ・コレギウム・ジャパン関係であります。いくら音楽界、特に古楽界が狭いとはいえ、よりによってなんでこんな片田舎のマイナーなところに、その方の娘さんがいらっしゃることになるのか。もちろん人選に私は全く関わっていませんでした。
 で、今日はその方と、その方を間接的に導いてしまった方お二人、計3人のプロの方がおいでになりました。お二人というのは、昨年本校でコンサートをしてくださったこのお二人。彼はたまたまNYから帰国中で、彼女がこちらに来るという情報を聞きつけて、とっても忙しい中わざわざ生徒たちに会いに来てくれました。
 結局、そのプロ3人と私、そして生徒たちとの大合奏タイムとなり、またいろいろと初めての組み合わせでのプチ演奏会となったりして、とっても楽しい時間を過ごさせていただきました。
 これはまさに私が生徒たちに伝えたいことそのものです。音楽が生み出すご縁、そして楽器ができると初対面でもこうして音楽で会話できてしまうこと。なんともありがたい、なにものにも替えがたい生の教材ですね。
 学校でひとしきり音楽を楽しんだあと、今度は地元の音楽仲間のお宅へ。あのクリストフォリがあるお宅です。しかし!今日はクリストフォリもバロック・ヴァイオリンも弾きませんでした。
 そう!大切なことを忘れてました!今週の土曜日、ピアノの発表会なんですよ。娘の。
 娘の…と書きましたが、私の出番もいくつかあるのでした。ええと、まず娘と連弾。私ピアノの発表会って初めての経験です。46歳にしてデビュー(笑)。全然練習してなかった。もうこうなったら、演奏より解釈で勝負だとばかり、とっても大げさな演奏をしてごまかします(娘は恥ずかしがっているが)。
20110607_20_55_47 それから、ええとええと、秋田音頭…ええっ?「秋田音頭」ですか?いきなりすぎる。それも三味線担当だそうです(笑)。民謡の三味線なんかできるわけないっす。というわけでこちらも得意のごまかしで勝負することにしました。
 それから…「思秋期」。これはええっとと…ヴィオラですか?それも楽譜はないのでアドリブで。伴奏にはフルートとヴァイオリンとチェロの楽譜があるようなので、その間を地味に埋めましょう。まあ、当日1回リハすればなんとかなるか…。
 いずれにしても結構ピンチですよね。いくら百戦錬磨とはいえ、どちらかというとアウェーなジャンルばかり。さすがにヤバいかな。
 とりあえず当日初めてお会いする方もいらっしゃいますので、まずは互いに探り合わねば。ま、いずれにせよ、こうして音楽と楽器がどんどん新しいご縁を生んで行くわけですね。翌々週にはななななんとチャイコフスキーのピアノ・コンチェルトのヴィオラも弾くことに!うわっ!フラットが五つも付いている…ヤバい(笑)。

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