『私だけに教えてくれた船井幸雄のすべて』 佐野浩一(編) (成甲書房)
先日お会いした方シリーズ第5弾。
船井幸雄さんの息子さんである船井勝仁さんにお会いしました。いろいろお話しましたけれど、今回はちょっと意外な発見がありました。私と勝仁さんの共通点。
二人は同い年です。つまり、今年47歳になるんですが、二人とも、周りの人たちに「お肌が若々しいね」と言われました(二人とも髪型的には年齢不明ですが…笑)。
お肌がピチピチの理由はたぶん複合的ですけれども、一つ大きな要因となっているのは、「一日一食夕食のみ」だと思います。
老化を防ぐための唯一の方法は無駄なカロリーを摂取しないことしかありません。それは科学的に証明されています。私もとうとう「一日一食」生活丸7年になりました。おかげで精神的にも肉体的にも健康そのものですし、なによりそういう食生活を始めてからというもの、人生が大きく変わりました。もちろんいい方向に。
勝仁さん、あの日は久々にカツ丼を食べてしまい具合が悪くなってしまったとおっしゃっていましたが、その気持ちというか体感、よ〜く分かります。実は私もあの日、数ヶ月ぶりにマクドナルドなるものを食べてしまい一気に体調不良になっていたのでした。
さて、そんなある意味「同志」である船井勝仁さんがわざわざ私に送ってくださったのがこの本です。彼のそれこそ「本物」の同志である佐野浩一さんがまとめられた船井幸雄さんの名言集です。
日本版ドラッカー…いえいえ、そういう言い方は失礼ですね、船井さんは世界に誇る唯一無二の経営コンサルタントです。ドラッカーよりももちろん日本的であり、ある意味ではドラッカーよりもスケールの大きな経営観の持ち主です。
私が船井さんの思想に触れたのは案外最近のことです。ですから、大きな影響を受けているというわけではありません。
たとえば私の中学校の課題テキストとして『13歳からのシンプルな生き方哲学』を採用しているところなど、人から見れば大いなる影響を受けているように感じられるでしょう。
しかし、実はそうではないんです。もっと深い共感があるのです。「13歳の…」の記事にも書いてあるように、40歳過ぎてから知った船井さんの哲学や思想が、私自身がずっと考えたり学んだり体験したりしてきたそれと、面白いくらい、あるいは不思議なくらいに重なり合っていたのです。
私は世界の各種宗教や思想や哲学に興味があって、自分なりにそれらを吸収してきました。特に「神道」と「仏教」の教えには深い共感をもって生きてきました。しかし、それらをいかに現代の生活や、自分の仕事である教育に活かすかとなると、なかなか難しい部分があったわけです。
そうした悩みにすんなりと答えてくれたのが、船井幸雄さんの思想や哲学でした。それはある意味とてもシンプルな発想の転換でした。私はたぶん難しく考えすぎていたのでしょう。あるいは現代に見切りをつけようと思っていたのかもしれません。しかし、それは間違ったスタンスだったようです。そしてそれを見事に軌道修正してくれたのが船井さんだったと言っていいでしょう。
さて、そんな船井幸雄さんの長年にわたる「実体験」と「思索」から生まれた「生きた哲学」が凝縮されているのがこの本です。
船井さんの娘婿でもあり、また船井哲学の良き理解者でもある佐野さんがセレクトしアレンジし適切な解説を加えたこの本は、いわば「聖典」のような趣がある本です。
良き弟子による師の発言集というのは、世界中の宗教や哲学に普遍的なパターンですね。この本にはそういう雰囲気があるのです。つまり、入門としても読みやすいし、ベテランがじっくり読み直すにも適している。まさに「原典」的な本だと思うのです。
1日1ページ、一つずつでも、しっかり味わって、そしてその日に実践してみれば、私たちの人生も、あるいは周囲の人たちの人生も少しずつ変わって行くことでしょう。そういう「智恵」がたくさん詰まっている本だと思います。
私もこの本をありがたく拝読させていただき、ますます人のため世のために努力できる人間になりたいと思います。本当にありがとうございました。
佐野浩一さんも私と同い年、そして以前は私立中学高校で教師をされていた方ということで、またまた私との共通点がありますね。いつかお会いしてお話させていただければと思っています。
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