フジファブリック 『Birthday』
あと2週間ほどすると7月10日です。フジファブリック志村正彦くんの31回目の誕生日。昨年は彼からのプレゼントなのか、とても素晴らしい特別な夜を過ごさせていただきました。
今年の7月10日は個人的に大きなイベントがある予定なので、このブログで彼のことに触れられないかなと思い、一足先に今日、「Birthday」について書こうと思います。
今日は午前中高校のバスケ応援(見事優勝してインターハイ出場を決めました)。その後、お昼からあるクラスのプチ同窓会に誘われて食べて飲みました。
そのクラスは今年31歳の年回り、すなわち志村くんと同級の代です。去年の3月「タイムマシン」の記事を書いたあのクラスとは違うクラスです。あの学年は、1年の時は今日のクラスを、2、3年の時はあのクラスを担任したのです。
今日集まったのは女の子だけだったのですが、その中に志村くんと小・中と一緒だった子がいまして、こんな話をしてくれました。
「正彦くんはとにかく性格が良かった。男の子にも女の子にも優しくて。小学校の時、正彦くんの誕生日パーティに呼ばれたことがあって、二次会でカラーボール野球を一緒にやった…」
いい話ですね。いかにも彼らしい誕生日にまつわるエピソードです。
そんな誕生日を歌ったFAB FOX収録の「Birthday」。彼自身もこの歌が好きだったようで、上掲のPVも作られました。
まず歌詞がいいですね。「体」と「心」が二つあるならという妄想から入って、「昔、なりたかった自分とはかなり違う現実を見てる」という不随意、想定外を語っていく。まさに「もののあはれ」の世界観ですね。
そして、「特別な夜」だからこそ「急いで帰ろう」と「ゆっくり帰ろう」という矛盾。これはよく分かりますね。楽しい時は始まってしまえば必ず終わりが来ますから。
こうした「思い通りにならない」という「もののあはれ」世界を、古来の「歌」というメディアで表現するのが、J-ROCKの特徴ですね。特に志村くんの歌世界には、そうした日本の伝統を強く感じます。
音楽的にはいつもながらユニークです。すんなり耳に入ってくるタイプの曲ですが、似た曲を探すのは難しい。ビートルズが出現した時、たぶんこういう衝撃を与えたんだと思いますよ。
どこもかしこも没個性なコピーばかりが流行るご時世に、このユニークとポップのバランスを保っているのは本当にすごいと思います。天才としか言いようがありませんね。
今日はまた、違う子からは「茜色の夕日」にまつわる秘話も聞きました。ただ、これはプライベートな話になるのでここでは割愛させていただきます。あえて言うなら、情熱と切なさは比例するということでしょうか。その結晶があの名曲だということです。
Amazon FAB FOX フジファブリック presents フジフジ富士Q -完全版-(完全生産限定盤) [DVD]
| 固定リンク
「モノ・コト論」カテゴリの記事
- 「怒り」=「生かり」(2012.05.26)
- 恐山の院代が語る「死と生」(2012.05.23)
- 大宮八幡宮薪能〜藤戸(2012.05.12)
- 杖突峠を越える(2012.05.06)
- 『東方求聞口授 ~ Symposium of Post-mysticism.』 ZUN (一迅社)(2012.05.04)
「教育」カテゴリの記事
- 「怒り」=「生かり」(2012.05.26)
- 田植えという神事(2012.05.24)
- 金環日食…だったのかな?w(2012.05.21)
- 頑張れ!虚構新聞(2012.05.15)
- 組立天体望遠鏡 35倍 (星の手帖社)(2012.05.16)
「文学・言語」カテゴリの記事
- 追悼 吉田秀和(2012.05.27)
- 「怒り」=「生かり」(2012.05.26)
- 「目には青葉山ほととぎす初かつお」の句碑(北杜市上教来石)(2012.05.20)
- 頑張れ!虚構新聞(2012.05.15)
- 「萌え=をかし」論(2012.05.03)
「音楽」カテゴリの記事
- 追悼 吉田秀和(2012.05.27)
- 追悼 ロビン・ギブ(2012.05.22)
- 追悼 フィッシャー・ディースカウ(2012.05.18)
- 追悼 ドナ・サマー(2012.05.17)
- 東方ヴォーカルArrange~TU・RALALA~(2012.05.13)

コメント
先生はじめまして。志村君で検索していてこのブログに辿り着きました。
志村君の誕生日もうすぐですね。生きていれば31才。
数日前に私も誕生日を迎えたんですが、同世代だと思っていた志村君を置いてけぼりにして自分がどんどん歳を重ねていくことがなんだか切ないです。
でも早過ぎるサヨナラを悲しむだけではなく、志村正彦がこの世に生まれてきてくれて音楽を通して出会えた幸せを噛み締めながら、そして志村君を生んでくれた志村君のご両親に感謝しながら7月10日を迎えたいと思います。
これからもブログ楽しみにしてます!
投稿: ばっしー | 2011.06.27 18:28
先生、おはようございます。
『Birhday』はユーモラスだけど、とても切なくなる曲です。
そんなバースデイソングは聴いたことがなかったので、志村くんの発想と感性にはただただ感心するばかりです。
それと、先生も意地悪ですねえ〜!!『茜色の夕日』の秘話、聞きたくなっちゃうじゃないですか〜(笑)。 でも、聞かない方がいいのかな!? 想像だけしておきます(笑)!!
この夏、やっと志村くんにお礼を言いに、富士吉田に伺えそうです。
吉田の火祭りも見て帰りたいと思っています。
万が一、先生に偶然にもお会いできたら、お声をかけさせていただいてもよろしいでしょうか...?
投稿: 松原恵子 | 2011.06.28 09:36
松原さん、こんにちは。
火祭りの頃には吉田はすっかり涼しくなっているでしょうね。
おいでの際にはご一報ください。
あの雑踏or暗闇の中では偶然出会うのは難しいので(笑)。
投稿: 蘊恥庵庵主 | 2011.06.28 14:43
ありがとうございます!!
お言葉に甘えさせていただきます。
先生にもきちんとお礼を申し上げたいのです。
そちらは8月の末でもう涼しいのですね。
楽しみにしています。よろしくお願い致します。
投稿: 松原恵子 | 2011.06.29 08:18
大変ご無沙汰しております。いつぞやは、レミオライヴのチケットの件で大変お世話になりました、あみんです。覚えていらっしゃるでしょうか?
今日、BSフジで昨年のap bank fes.の再放送があって、フジファブリックの若者のすべてという曲が流れたとツイッターで見まして、志村さんの事と先生の事を思い出してお邪魔しに来ました(笑)
私は未だにフジファブリックの事、志村さんの事は詳しくないのですが、今年の春、CSのMV(ミュージックビデオ)チャンネルで桜をテーマにした歌の特集を観まして、初めて志村さんが歌っている姿を観ました。もう題名は定かではないのですが、桜をテーマにした曲としては着眼点が珍しい曲だという印象でした。
歌っている志村さんは繊細な印象を受けました。
志村さん、31歳になられたんですね!?レミオとは一つ違いなんですね。
いつだったか、藤巻さんがフジファブリックの曲をずっと聴いているとコメントをした記事を読みました。あまり語らないけれど、こっそりと志村さんの事を想っているんだなぁと思いました。
先生、相変わらずお忙しそうですね!!
かなり暑いですのでお身体ご自愛下さい☆
長々と失礼致しました。
投稿: あみん | 2011.07.10 21:55
先生、はじめまして。
僕も、Birthdayは、よくできたいい曲だと思います。歌って楽しい、聞いてしみじみする名曲ですね。フジの曲には、この「歌って楽しい」という曲が多いなぁ、と思います。
Birthdayのサビ、よく聞くと、1回目(みんなが待ってる)と、2回目(明日が待ってる)で、全く違うシチュエーションになっているんですよね。
1回目はみんなに祝ってもらえる誕生会に向かう自分と、2回目は一人ぼっちの誕生日に、素敵な夢が見れたらいいや、とうそぶく自分。志村君は、一体どっちの自分が自分らしいな、と思ったんだろう。そんな気にさせます。
この、全く違うシチュエーションを、詩の形はそのままに数語入れ替えただけで表してしまうのは、僕もやはり彼は天才だなと、思ってしまいます。
いや、このことだけで天才だと思っているわけではないんですが。
先生はどう思われますか。
投稿: Gecko | 2012.02.26 05:36