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2011.06.09

AKB総選挙に思う

Photo_2 AKB48 22ndシングル 選抜総選挙『今年もガチです』…まったく、こんなご時世にこちらの「総選挙」の方が盛り上がるのだから、不思議な国です、日本は。
 いや、それがいけないと言っているのではありません。私の彼女たちに対する考え方は、今年の初めに書いた『1ミリ先の未来~ドキュメントAKB48~』という記事をご覧下さい。
 ああした大災害が起きたあとでも、私の考え方は変わっていません。それどころか、ある意味ではより彼女たちの役割を重く見るようになったと言ってもいいかもしれません。
 彼女たち自身や今回の「総選挙」が、このブログで書いてきた神道的な意味における「芸能」の価値を体現していると言えるからです。
 本来ならそうした「まつりごと」は政治の役割の一つでした。しかし、今や男による政治があんな具合になってしまっていますから、たとえ半分はフィクションであっても「女」による「ガチ」な闘いの方に興味が行ってしまうのは致し方ないことかもしれません。
 肚をくくって、筋を通し、かつ自分が属する集団への愛情も忘れず、またライバルへの敬意も忘れないあの姿には、それが芝居であっても、いや芝居だからこそでしょうか、私たちは感情移入することができるわけです。
 今の男の政治に感情移入できますか?
 男の闘いということで言えば、総選挙の速報を気にしながら観たサムライTVの「ザ・グレート・サスケ vs 飯伏幸太」は素晴らしかった。まさに感情移入できる闘いでした。飯伏選手、憧れのサスケ選手と戦うということで、試合が始まる前から泣いていました。あれは男のガチの涙です。そして勝ってまた泣いた。
 そういうまさにサムライの涙というものが、男のリアル政治家にあるんでしょうか。私には女であるはずのAKBたちにこそ、そんな涙を見たような気がしました。男として残念でなりません。
 それこそ、こんな馬鹿げたことを言っている大人の男(私)に対して呆れる方もいらっしゃるかもしれませんが、私は真剣なんです。
 おととい、中学総体のバスケットボールの会場長をおおせつかり、開会の挨拶をしました。東北で大好きなスポーツをやりたくてもできない仲間がいることに思いを馳せるように話をしたつもりです。
 その意味が中学生に伝わったかどうかは分かりませんが、しかし、スポーツ、特に子どもたちによる真剣で純粋な闘いには、ある種の「力」があると信じて語らせていただきました。
 リアルな政治にも、こうした芸能や音楽やスポーツのように、世の中に大きなうねりを作り出すダイナミズムというか生命力のようなモノがほしいんですよね。そこに必要なのは、もちろん保身でも利権でもなく、純粋なる「志」です。それを自らが演出して発信し伝染させていかないと、国は動きません。そういう器の政治家っているんでしょうか。
10_2_3 そのあたりを当然意識しての今回の「総選挙」だったと思います。秋元康という天才プロデューサーは、私たちのように政治に呆れてしまうのではなく、違った方向から強烈な批判と揶揄をしたとも考えられます。真っ正面からではいけれども、一つのダイナミズムを作り出すきっかけを投下したのかもしれません。
 実際、どこまでがガチでどこまでヤラセか分かりませんが、芸能にはそんなつまらん二元論は無用ですね。
 現実的には、『TOP10は神7+柏木で残る枠を指原・宮澤・R・高城が争う構図だろう』という大方の予想に反して、昨年4位だった板野友美が8位にダウンして「神7」の一角が崩れ、その代わりに昨年8位だった柏木由紀が3位に浮上、指原莉乃が昨年19位から9位に躍進して、「世代交代」を印象づけるなど、お見事な「想定外」な結果となりました。
 もちろん、前田敦子と大島優子による1位2位争いの行方にも関心が集中し、いわゆる「政権交代」的な結果にも心動かされました。
 40位に入るかどうかや、中堅どころのアップダウンも含めて、全体として非常に大きなうねりを作ることに成功していましたね。秋元康おそるべしです。
 それがまた、法隆寺夢殿や富士山をイメージして建てられ、多くの「スポーツ」と「芸能」(たとえばプロレス興行やコンサート)という「まつりごと」の場となった日本武道館で行われていることの意味は実に大きいと思います(ま、そんなこと思うの私だけかもしれませんが)。
 いずれにしても初回には6万だった投票数が、3回目の今回は108万になったというだけでも、実に強力なダイナミズムを感じます。それも男女比に大きな偏りがない。つまり、若い世代の日本人は、あの八百万的な女神たちに「何か」を感じ「何か」を期待しているのでしょう。
 こうした本来の「祭」的なエネルギーこそ、こういう時代に、そして政治の世界に必要なのかもしれないなあなどと思いながら、前田、大島両名の、そして飯伏とサスケの涙を見ていたのでありました。


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