ビンラディン殺害について
皆さんご存知のとおり5月1日にウサマ・ビン・ラディン氏がアメリカ国家に殺害されました。
ノーベル平和賞受賞者オバマ大統領の指示でこの「殺人」が行われたこと、そして彼が「正義が成就した」と述べたこと、さらにそれを受けてアメリカ国民がもろ手を挙げて歓喜していたことに、ある意味自然災害よりも強い恐怖を感じました。
ビンラディンを「ジャックポット」と呼んだり、作戦成功の暗号が「神と国のために、ジェロニモ、ジェロニモ、ジェロニモ」だったり、その作戦の一部始終をオバマらがホワイトハウス内のモニターで見ていたという段になると、もうなんだか哀しみや怒りを超えて情けなささえ覚えますね。彼らにとっては単なるゲームに過ぎないのでしょうか。
このたびの大震災や今回のビンラディン殺害のニュースに後付けされていく、たとえば「人工地震説」や「陰謀論」など、全く噴飯ものです。そういう可能性が皆無ではないのも事実ですが、全てをそうした「コト」で片づけるのは、自然や人間という「モノ」世界への冒瀆です。窮状にそういう思考に逃避するのも人間のサガではありますが…。
誰もが予想するように、これからは「報復合戦」が活発になってしまうでしょうね。「コト」特に「(聖典の)言葉」にとらわれる人間が増えるからです。ピンチにこそ「コト」が発動するのです。
特に遺体を水葬したとなると、そのことへの反発は私たちが想像する以上のものがあるに違いありません。風習や儀礼も代表的な「コト」世界ですからね。
オバマ大統領がノーベル賞を受賞した時、私はこのような記事を書きました。未読の方はぜひお読み下さい。オバマの存在はアメリカという国の矛盾の象徴のようです。
この記事の最後に私は「結局世界はアブラハムと非アブラハムに再び分かれるのでしょうか」と書いています。その前段階としてアブラハム系3派の中で大きなもめごとが起きる予感がします。いわば身内のケンカですね。イスラム、ユダヤ、キリスト各教の軋轢は永遠に消えません。近親憎悪、同族嫌悪は人間の本能ですから。
出口王仁三郎も第三次世界大戦は世界の坤である中東エルサレムから発するというようなことを言っています。艮で天災が起き、坤で人災が起きる…まあ、こういう物語にとらわれるワタクシも立派に人間していますがね(苦笑)。
ただ、残念ながら、私たちはこういうピンチに立たないと心や魂の立て替え立て直しができないのは事実のようです。
多くの命を犠牲にしなければ、我々は気づけないのでしょうか。せめてそういう自分たちの愚かさに気づいて、そしてそれを忘れないようにしたいものです。
それからもう一つ、国内の地震のことについて。先日Twitterで次のようにつぶやきました。
そろそろ「忘れた頃」に入る。先週が余震のタイプの変わり目。ここからは大きめの揺れに注意したい。
実際、新たな活動の兆候が複数観察されています。とりあえずこの1週間は要注意です。皆さんお気をつけて。特に東北太平洋沖、東北北部内陸、房総半島沖は注意です。
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