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2011.05.09

浜岡原発停止…我々は試されている

Photo 部電力が首相の要請を受け入れ、浜岡原発を全停止することを決定しました。
 たとえ一定期間であっても、とりあえずあの原発が止まることは、止まらないことよりも間違いなく良いことです。この期に及んでも止めないのが政府官僚のやり方だと思っていましたから、ある意味意外な気さえしました。
 しかし翻って考えると、根本的な問題解決になっていないことに気づきますね。
 まず、なぜ浜岡だけなのかということ。今朝、私はTwitterで次のようにつぶやきました。

 『予想上切迫しているからと言って浜岡だけを停止するのはおかしい。可能性よりも事実を優先すれば全原発停止だ。実際に浜岡よりも先に福島がやられたのだ。もうすでに歴史が生かされていない』

 浜岡原発がその震源域のど真ん中に位置している東海地震(もうその時点で?ですが)。その東海地震の発生確率は30年以内に87%でした(その試算方法も?ですが)。
20110510_70629 今回福島原発を瀕死の状態にまで追い込んだ東北地方太平洋沖地震は右のように予測されていました。
 どこに注目すれば良いかというと、まずは明治三陸型ですね。今回の大地震に比較的似ているからです。それは30年以内20%となっていますね。また、原発に直接関わりのありそうな福島県沖の単独地震では7%程度以下です。
 東電も福島県民も私たちもこれらを「想定」していたのです。いや、その想定すら知らなかったかもしれません。おそらくほとんどの人がそのリスクのことを忘れていたか、意識していなかったことでしょう。
 さらに実際に起きたM9に関しては、まさに「想定外」であったと。そう我々は、その発生確率は0%だと思っていたのです。地質学的に貞観の三陸地震などを研究すれば、津波の規模については想定内だったと、私は思っていますが。
 とにかく確率0%のところであれだけ甚大な被害を及ぼす大地震が発生したのです。それも87%よりも早く。
 原発はその性質上沿岸部に作らざるを得ません。そして、日本の全ての沿岸部は津波に襲われる可能性があり、事実歴史的に見れば大なり小なり津波の影響を受けています。
 今後、想定していない地域で、想定される東海地震以上の大きな地震や津波が発生する危険性がある(すなわち0%でない)ことが、つい2ヶ月前に証明されているわけですから、浜岡だけを止めるというのは実はナンセンスなのです。
 もしリスクをヘッジするという目的であれば、当然全ての原発を一時でも停止すべきでしょう。
 しかし、そうしないで浜岡だけを止めたのは、これは一つには先ほどの「確率」という数字に惑わされている(つまり2ヶ月前にあのような「想定外」を経験してないがら、「想定」がまだ通用すると勘違いしている)ことによります。
 また、政治的な意図も露骨に見えますね。浜岡原発停止の署名がずいぶんたくさん集まっていましたからね。世論は先ほどの数字を信じている、というより、そこに頼るしかないので当然です。そして、それを察して「勇断」を下した菅総理の演出はなかなかのものでした。
 当然ながら国民からの突き上げだけでなく、同盟諸国からの強力な圧力もあったことでしょう。同盟先進国のほとんどは原発推進国です。これ以上原発への信用が低下すると、それぞれの国策にも影響が出ます。外国からすれば、それこそ「数字」第一でしょうから、まずは「HAMAOKA」というのも分かります。
 特にアメリカにとっては防衛上の問題もありますからね。在日米軍に影響が出るのが一番困ります。そういう意味でも、早い時期に最大リスクの元を停止したかったのでしょう。
 さあ、それではここから我々日本人はどうすればいいかです。ある意味、私たちは試されているとも言えましょう。
 あの計画停電の時にも、我々はなんとか急場をしのぎました。ある意味それぞれが私欲を二の次にして頑張りました。産業界も、それまで忘れていた「智恵」を駆使して、大規模停電を避けるように努力しました。
 今回、中部電力管轄下には、日本を代表する企業がたくさんありますね。それぞれ大変な試練だと思いますが、たとえば我らが(?)スズキの社長が浜岡原発停止にいち早く賛同したのは大したものだと思います。
 日本人全員がこのピンチをチャンスにしたいですね。
 …浜岡原発を一定期間停止した。その期間日本人はいろいろ工夫して、結局原発なしでも充分にやっていけた。生活スタイル、経営スタイルを変え、エネルギー政策を転換し、代替エネルギーを積極的に研究導入して、結果として環境問題にも貢献した…
 こんなシナリオに期待したいところです。
 そういう意味で、日本はこれからの世界の雛型になり得るのではないでしょうか。日本から世界を変える…この震災、そして原発事故という未曽有の悲劇がそのきっかけになるのでなければ、多くの尊い命と今実際にご苦労されている方々の人生は報われません。
 今回の浜岡原発停止が、東北の方々の苦難を日本国民全員が分かち合い、そして共に乗り越える第一歩となることを願いたいと思います。そして、もちろん、私自身も自分の立場で精一杯努力したいと思っています。
 最後に山梨県民として提言。今日のつぶやきです。

『我が山梨県、環境首都を標榜するなら日照時間日本一を生かして独自の太陽光発電プラントを建設してはいかがか』
 
 大難を小難に…それはこれから始まる日本の大事事業です。それぞれの場所でそれぞれの立場で大きなプラスの波を起こして行きましょう。

 追加のつぶやき。これあんまり言う人いませんよね。

『浜岡原発、新設の防波壁自体が破壊され凶器になる可能性がある。また破壊されなくとも、周囲からの引き波をもせき止めてしまう可能性が。つまり長時間水没という新たな事態』

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コメント

さすがに全ての原発を即時停止には出来ませんよね。
うちの近所に 50 階建て 150m 級のタワーマンションがタケノコのように生え始めましてね、まともな都市計画も無いまま何本も建設するものだから、学校や病院など公共サービスが悪化して非常に迷惑しています。おっと関係ない愚痴でした。で、ですね、そんな高層マンションは電気ありきなんですよ。電気が来ないことなんてまるで考慮してないんです。先日の輪番停電の時、あらかじめスケジュールが周知されているにもかかわらず、停電になるやエレベーターに閉じ込められる事件が頻発したとか。馬鹿ですよ。でも馬鹿げた話ですが、どうしてもエレベーター無しでは生活できない人間もいるわけです。オフィスビルなどは窓さえ開かない建物も珍しくなく、温度だけで無く換気の観点からも片時も空調を止められないなんてことも。全くクレイジーです。そうはいっても、半世紀前とは生活も一変しているのも事実。速やかに代替えの発電システムに移行出来るわけでもなく、生活だって簡単に変えられないのが現状ですから、直ちに原発停止というわけにも、やはり行かないでしょう。
私が推測するに、今回の浜岡停止は確率論では無く、単に今被災したら一番困る場所にあるからだと思います。

太陽光発電には懐疑的です。不安定ですしコストも効率も悪すぎます。

投稿: LUKE | 2011.05.10 16:43

僕は愛知に住んでいますので、浜岡原発停止には正直に喜びました。しかし、今でも約50基もの原発は日本各地で稼働しているんですよね。。。
今までの恩恵には素直に感謝し、これからどうすべきかを少しずつ行動に移していきたいです。

世界の雛形、、、日本が世界に先駆けて良い手本になりたいです。悪いほうではなく、良い手本に。

追記に関して、なるほどと思いました。相反する意見をぶつけて新しい価値を創造することが必要なのかもしれませんね。言うは易しかもしれませんが、そこから始まるような気がします。。。

投稿: ニキータ | 2011.05.10 21:30

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