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2011.05.21

地震雲(2011.5.15)と龍神

 のブログでは「地震雲」を何回か掲載してきました。もちろん「地震雲」などというものが実際に存在するのか、するとすればどのようなメカニズムで発生するのか、正直よく分かりません。
 ただ、「天変地異」という言葉が象徴しているように、天に変化があって(気象のみならず天文現象も含む)そして地異が起こるというのは、古今東西において人類が経験し、そして記録してきたことです。
 それが現代の科学で証明されなくとも、歴史に倣ってそれをしっかり記録し、将来の人類の研究に資するのは私たちの義務でもあるでしょう。
 どうも私はその記録が遅いようで、いわゆる「後出し」になってきました。反省も含めて復習してみましょう。

2010.11.30…11.30小笠原沖の地震の地震雲?

2011.3.3…3.11東北地方太平洋沖巨大地震の地震雲?

2011.3.14…3.15富士山直下地震の地震雲?

 記事の中にも書いてありますとおり、私は「直観(直感)」でそれぞれの雲を撮影しました。普段から比較的空をよく見ている方だと思いますが、実際に写真に撮るのは、ある種の「直観」…いやな感じとでも言いましょうか…があった時だけです。毎日撮っていて、後出ししているわけではありませんよ(笑)。
 今、3.11以降何回目かの地震活動の「山場」を迎えつつあります。地震活動は大きな波と小さな波を繰り返しながら次第に収束していきます。その中に突発的な大きな波が来ることがあり、それがのちに最大規模の余震や誘発地震と呼ばれることになります。
 実際のところ、M9のあの巨大地震の最大余震や最大誘発地震はいまだ発生していないというのが私の見解です。ここ数日の地震活動の活発化、つまり「波」の中で、突発的なピークが発生する可能性も考えておかねばなりません。もちろん、今回の地震に似ているスマトラ島沖の地震の例もありますし。
 というわけで、今回は先に「いやな感じの雲」の写真を掲載しておきます。撮影したのは15日、東京からの帰りの車の中です。あの日は非常に風が強く、ただでさえ変った雲が多く見られたのですが、やはりそれにしてもちょっと変すぎる(全然科学的ではない表現…笑)と思い、車を運転しながらiPhoneのシャッターを切りました。そのため、ピンボケしてたり、ブレていたり、ガラスの汚れが写り込んでいたりしてますが、とりあえず全部アップしておきます。

↓中央道国立インター付近からです。
Img_2346

↓東にカメラを振ってみました。
Img_2348

↓南方面。
Img_2350

↓もう一度東方向。
Img_2352

↓上野原付近で北西方向の空。これは珍しい雲ですね。
Img_2356

↓西桂町付近北西方向。
Img_2358

↓富士山に帰ってきて異様な色の夕焼けを撮影。
Img_2362

 これらの雲が一般的な気象現象なのかそうではないのか、論理的には判断できませんが、「直観」からすれば、やはり特殊だと思います。
 仮にこれが「地震雲」だとして、では、これが発生した地域に大きな地震が起きるのかというと、そうとも言えません。3.3のあの富士山上空の「天変」が3.11の東北の「地異」につながっていたのだとすれば、8日後に遠く離れた地域で起きるであろう地震と対応していたことになります。
 私の経験からすると、地異の規模が大きければ大きいほど、天変のスケールも大きくなる傾向があるようです。つまり、時空ともにより広範な呼応が起きるので、ある意味日常的な感覚では気づきにくくなるわけです。
 これも非常に無責任な「直観」に基づくので、あまり言葉にしたくはありませんが、この日のこれらの雲は、ちょっと3.3に感じたあの「いやな感じ」に似ているような気もしないでもないのです。ですから、今日あえてアップすることにいたしました。そろそろ1週間ですし。
 ところで、私はこのたびの巨大地震に関する記事の中で「龍神」という言葉を何度か使ってきました(たとえばこちら)。龍神というと、宗教や神話の世界の話だと思われる方も多いでしょう。実際私もそういう意味で使ってきたこともあります。
 しかし、一方では、実は「自然現象」を表現する言葉でもあるのです。地震雲と言われる雲の多くは、いわゆる「龍体」というデザインをとることが多い。すなわち、古代から人々は、天変たる地震雲を「龍」に見立ててきたのです。そして、それが現れた後に地異が起きたとすれば、当然「龍が地震を起こした」という「物語」が産み出されますね。
 実際、過去に大きな地震を発生させた断層がある地域には「天竜」や「竜王」といった「龍」にまつわる地名がついていたりします。
 これ一つとっても、我々の宗教心や神話へのシンパシーと自然科学とは直接結びついていることが分かりますね。現代においては、そういったマクロな視点も必要だと常々考えています。
 さあとにかく、私の直観が大いにはずれて、何事も起きず、あるいは事が起きても小難ですむことを祈ります。ただ、いつも書いているように、注意するに越したことはありませんから、昨日の記事の内容も含めて皆さまの頭の片隅にこの映像も留めておいてもらいたいと思います。


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コメント

はじめまして。

地震で検索して、こちらのブログを見つけて以来、いろいろと参考になる内容が多くて、勝手ながら見させて頂いてます。

本日の早朝に、関東で地震が起きましたね。

それに今回の雲のが関連しているのかな?
と思えました。

それから3月13日の昼間…近所へ炊き出しに移動してた時なので11時頃の空に、片側一車線くらいの道路の太さで、一筋の雲が浮かんでました。

端々がどこか、わからないほどの長さで不気味でした。

場所は、石巻市です。

何かの参考になるでしょうか。

どうもお邪魔しました。
m(_ _)m

投稿: み〜 | 2011.05.22 09:56

今日5/22昼過ぎ、大阪付近に龍のように見える太い帯雲が出ていたのを、新幹線から見ました。新大阪のカーブしているあたりだったので方向がはっきりしなくてすみません。

投稿: 貧乏伯爵 | 2011.05.22 17:28

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