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2011.04.09

チャリティーコンサート無事終了しました。

↓リハーサル風景
Photo_4_10_7_37_29 本日、東京国際フォーラム内「相田みつを美術館」において行われた「バッハの素顔にズームイン!」に出演させていただきました。
 会場いっぱい、たくさんの方々においでいただき、義援金もたくさん集まりました。本当にありがとうございました。
 震災が起きてから、こんな時にアマチュアの音楽がいったいどんな意味を持つことができるのか、悩んできましたが、今こうしてお誘いを受けてそれなりの演奏ができたことで、一つの答えに到達できたような気がします。
 「がんばれ日本」というお題目を唱えて、唱えただけでその気になっていてはいけませんね。まず自分のできることを当たり前に、しかし志を持って、魂をこめて行なうこと、それが被災した方々への深い祈りにつながり、また、復興への手助けになるのですね。
 一人一人にそういう意味での仕事があるのでしょう。なにか特別なことをしなければならないということではありません。当たり前に淡々と自分の仕事、生活、趣味をしてゆけばいいのでしょう。
 今日久し振りに東京に行きまして、いろいろなところで様々な節電の工夫を見ることができました。田舎よりもずっと積極的だなと感じました。そうやって、これまでの自分たちの仕事、生活、趣味に普通ではなく過剰な部分があったことに気づけばいいのではないでしょうか。自粛という発想ではなく、それこそ、忘れかけていた「当たり前」「普通」に戻すいうことです。私たちがそのことに気づき、そして改善してゆくことこそ、被災された方々への正しい理解や共感、ある意味での報恩、支援となるのでしょう。
 そういう意味では、まずは「がんばれ自分」なのでしょうね。その集合体が「日本」の立て替え・立て直しにつながるのだと思います。
 今日は本番の前、6月の横浜でのコンサートへ向けての練習にも参加いたしました。そちらもチャリティーコンサートとなることが決定したようです。
 「ヘンデル・愛のアリアとバッハの市民音楽」と題されたこちらのコンサートは、名曲満載の魅力的なものになりそうです。以下に内容を紹介させていただきます。ぜひご来場下さい。

Chirashi

詳細はこちらでご確認ください。

 さて、一つ地震に関することを。今日本番中、降り番で楽屋で待機している時、富士山で地震がありました。発表によると富士山南東麓を震源とする地震だそうです。ちょっと珍しい震源地ですね。十里木の直下でしょうか。深さからしてマグマ溜まり付近なのですが、もちろんマグマの動きによるものではなく、その周辺の断層(もしくは地殻の割れ目)が動いた地震だと思います。
 ちょっとこの観測データを見てください。上は3月15日富士宮震源の地震が起きる以前25日間の富士山周辺の地震の震源分布です。下は3月15日のあと25日間の震源分布です。

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 3月15日以降、地震の回数が大幅に増えているのが分かりますね。そして、その震源分布は富士山南麓に集中していることも分かります。特に富士宮側、つまり15日の地震震源のあたりで頻発していることに気を取られがちですけれども、それはあの断層型地震の余震群であって、よくよく俯瞰してみると、箱根、伊豆半島方向、つまり南東麓での地震の増え方の方が気になってきます。
 実際、箱根火山(これは相当巨大な火山です。関東平野を覆う関東ローム層を作ったのは箱根火山の火山灰です)の活動が活発化していますので、富士山の噴火の心配をするより先に、こちらの方を心配するのが正しいと私は思います。
 もちろん、それにつながる伊豆半島の火山群、伊豆諸島、あるいは小笠原諸島の火山群、そして隣接する小田原付近の断層にも注意したいところです。
 そして、もちろん房総沖の危険性は日々高まりこそすれ、低くなることはないことも忘れてはいけませんね。
 皆さま、お気をつけて。私も、必要以上に心配なさることなく、自分で情報を集め、自分で考え、自然と対話しながら、しっかり物心両面での準備をしつつ、感謝の気持ちも忘れずに毎日を正しく過ごしていこうと思っています。


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