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2011.04.28

IGFプロレスリング GENOME15

苦しみの中から立ち上がれ!
Photo 日は久し振りにカミさんとプロレス観戦。およそ1年ぷりとなるアントニオ猪木さん率いるIGFです。
 このたびのGENOME15は東北関東大震災復興イベントチャリティーイベントとして開催されました。いわき市の被災者の方や相撲協会を解雇された元力士を多数招待し、その中で熱い気持ちを表現する試合が行われました。まさに折れない心で逆境からの復活を象徴する内容となりましたね。
 特にオープニング・マッチとメインは非常にいい内容で興奮しました。やっぱりプロレスは「闘魂」、戦う心ですね。
 もちろん多様な世界が混在するのがプロレスであり、それぞれのスタイルを充分に堪能しましたが、そういう多様性の中だからこそ、ホンモノのプロレスリング、すなわち技術と気持ちが見事に表現された「闘い」が際立ったと言えます。
 正直しょっぱい試合もありましたが、興行としてはこれでいいのではないかとも思いました。全てが第1試合やメインのテンションだと疲れますし、それら自身も際立たなくなるからです。そういう意味では、古き良き時代の興行形態に近かったような気がします。それぞれの試合にそれぞれの役割があって、全体として大きな流れを作り、メインで全てが昇華されて終わるという昭和プロレス全盛期の味わいが残りました。
 それでは、全試合の短評を。

第1試合 ○鈴木秀樹、定アキラ VS タカ・クノウ、╳澤宗紀
 レフェリーは宮戸優光さん。宮戸さんなかなかお似合い。そしてこれが功を奏した。これは4人の選手気合いが入ります。まさに道場の緊張感そのままの試合。互いに個性を発揮しつつ気持ちのぶつかり合いも素晴らしい。秀樹のジャンピングして落とすダブルアーム・スープレックスは説得力あったなあ。アキラくん初勝利おめでとう!タカさんもプロレス的な動きや表現がうまくなってgood。澤選手は負けてもお客さんを魅了するプロらしさ満開でした。マニアもうならせる好試合。また観たい。

第2試合 震災復興特別試合 Mask of Super Stars
 初代タイガーマスク、╳ウルティモ・ドラゴン VS ○ザ・グレート・サスケ、マスクド・ゲノムJr.
 この3人の中に入るとゲノムJr.がやはりいろいろな意味で見劣りしてしまいますね。サスケ選手のオーラはすごい。プロレスにおける年輪の意味は大きい。最後はややあっけない幕切れ。もう少し初代タイガーマスクの「本気」を観たかったような気もしました。

第3試合 DRAGON vs BIGBANG 藤波辰爾デビュー40周年特別試合
 △藤波辰爾 VS △ビッグバン・ベイダー
 感慨深いですね。前回のマスカラスにも涙しましたが、ベイダー選手も「らしさ」を維持していて感激。もちろんいろいろな意味で20年前とは違いますが、それをガッカリ感につながらないところがプロレスの深さであり味わいですね。ドラゴンスクリュー観たかった…かも。

第4試合 ○藤原喜明、稔 VS 大谷晋二郎、╳橋本大地
 これもまたプロレスらしい取組み。62歳と18歳が戦って62歳が勝つ世界というのは、そうだなあ、運動系ではプロレスと剣道くらいかなあ。若い大地がここからまた立ち上がっていくドラマができますよね。気持ちでは負けていなかったけれど、まだまだ体ができていない感じですね。今後、定アキラ選手ら同世代とうまく絡んでいくといいと思います。大谷選手は相変わらずの大谷ワールドで会場を湧かせました。そして、稔選手、彼のようなプロレスラーも大切です。近くの一見さんたちも彼の「巧い」プロレスに魅了されていましたよ。それにしても組長元気だなあ…。

第5試合 IGFキックボクシングルールマッチ ╳ボブ・サップ VS ○角谷正義
 折れない心どころか、すぐ折れちゃう心(苦笑)。最初は良かったのになあ…私はもうサップには期待しません。もうどうせならそういう「弱さ」を売りにしたらどうでしょうか。それはそれで商品にはなるかも。角谷選手、体も気持ちもいいのでぜひプロレスを勉強してほしい。

第6試合 IGF×ZERO1 澤田敦士 VS 崔領二(ノーコンテスト)
 崔選手の良さを知っているだけに残念すぎる試合。私の中では、澤田選手、サップと同格です。対戦選手にもファンにも失礼です。どうしちゃったんだろう…。澤田選手の大先輩と最近同僚になったので、彼からも言ってもらおうと思います。プロレスを続けるのならキャラ変した方がいいのでは。

第7試合 セミファイナル IGFチャンピオンシップトーナメント1回戦
 ○ボビー・ラシュリー VS ╳キース・ハンソン
 元WWE同士のけっこうぜいたくなカード。大型選手が好きな私としても期待していました。アメプロ的な部分にどれだけ「闘魂」を注入できるかが課題でしたが、ちょっと中途半端だったかなあ…。猪木さんはこういう試合があんまり好きじゃないんですよねえ。ドタバタというか、迫力はあるけれど、それだけというか…。

第8試合 メインイベント IGFチャンピオンシップトーナメント1回戦
 ╳鈴川真一 VS ○ジェロム・レ・バンナ
 これはいい試合だった!異種格闘技戦という独特の緊張感、どんな試合になるか全く分からない期待、バンナという大物がどういう「闘魂」を見せるか、鈴川選手が「立ち上がる」姿を見せられるか…いろいろな思いがありました。その思いを超える素晴らしい闘いでしたね。結果としてはバンナの圧勝なのかもしれませんが、勝敗だけでは語れないのがプロレスの深さですね。私も久々に大声で鈴川選手を応援してしまいました。K-1系の選手や総合系の選手も、おそらく衝撃を受けたのではないでしょうか。やはり「プロレス最強」だと思いました。もちろん、鈴川選手の戦いぶりに課題はたくさんありましたが、そんなことを超えた「折れない心」に、皆圧倒されたことでしょう。二人の勇気に感謝!

 全体として非常に満足した興行でした。というのも、やはり第1試合とメインが良かったからでしょうね。特にメイン。結局のところ、宮戸さんが育てた生粋のプロレスラーたちが私たちを魅了したということでしょうね。やはり「志」のある所には本物が生まれます。MVPは宮戸さんに送りたいですね!
 あっあと、やっぱり猪木さんのカリスマ性でしょうかね。私たちだったら「不謹慎」や「ドン引き」になってしまう発言や行動も、ちゃんと説得力のある絵になる。天才ですね。


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