2011.4.2 今日の富士山と雲
今日はいろいろ気になる雲がありましたので、気がついた時に写真を撮っておきました。それをご覧頂きます。
まず朝、出勤途中に撮影した雲です。これなんか、すぐに「地震雲だ!」と言われそうですね。実際、私が「これは間違いなく地震雲です」と書けば、皆さん信じてしまうでしょう。それほど珍しい雲ではあります。
これは間違いなく飛行機雲の変形したものです。今日は天気が下り坂に向かうということもあり、飛行機雲の出やすい気象状況、大気の状態でした。3月18日ほどではないにしても、ずいぶん大気中の水蒸気量は多かったようです。富士山の上空にも今まさに飛行機雲が生成されていました。
しかし、飛行機雲があのようにねじれて、そしてそのまま消えることなく、また変形することなく東に流れていくというのはやはり珍しいことと言えます。
ですから、「これは絶対に地震雲ではありません。よくある飛行機雲です」とも言えないわけです。そこは気をつけなければなりません。そんなにしょっちゅうある風景ではありません。
この雲はこのあとどんどん東に流れていきました。もしこれが「電磁波」によるいわゆる震源地上に現れる竜体の、あるいは直立の、あるいは螺旋状の地震雲だとすると、移動してしまってはいけませんね。その辺も冷静に観察したいところです。写真1枚だと分からないこともあります。
さて、仕事が終わった夕方、私は久し振りに雪の残る吉田口登山道を車で上ってみました。途中山頂が樹木の間から見えたのでパチリ。見えますか?富士山って近すぎると見えにくいんですよ。ウチなんかもそうですけど、木に邪魔されて案外見えないんです。
頂上部から噴煙が上がっていますね…なんて書くと、たしかに!と思われてしまいますね。これは富士山を越えていく西風が作る雲ですのでご安心を。
もう1枚。2合目くらいまで上がっています。もうこのくらいまで近づくと、キレイというよりコワイになります。火山としての荒々しさの方が強く印象づけられます。
自宅に帰ってきて、2階の窓から気になる雲を撮影してみました。どちらかというと、こちらの方が地震雲に近いと思います。吊るし雲でしたら、必ず富士山の東側に出ます。これは西側です。ちょっといやな感じの雲ですね。
隣にももっと大きな円盤風な雲が。木に重なってしまっていますが分かりますか。右側の線は飛行機雲です。
最後に夕日を。ちょうど雲のすき間から美しい色の夕日が見えました。手前の木にピントが合ってしまっていますね。
夕方5時ちょっと前に茨城県南部で直下型の地震があり、震度5弱を記録しました。それと結びつけて上の雲を語るのも簡単ですし、そういう言った方がインパクトがあると思いますが、私は正直関係ないと思いますので、わざわざ関連付けません。
ただ気になるのは、夜になって「空鳴り」が続いていることです。これは数分置きに富士山上空を通過する飛行機の音だと思うのですが、それがいつものように減衰していかず、ずっとずっと間断なく響いているのです。たぶん、大気の状態でそのような一種の共鳴が起きているのではないかと思います。しかし、少し気味が悪いのも事実です。
いずれにせよ、しばらく(数年?)は注意が必要でしょう。特に房総沖はいつかあると考えていた方がいいと思います。
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コメント
先生、ブログありがとうございます。
山中湖に住み半年がたちました。
右も左もわからない土地、知り合いも友達もいなく、
大きな地震がありました。
慣れた湘南でしたらナーバスにはならなのですが、
ここは自然を自分が感じ、読み取り、備えをしていなくてはなりません。
でも、地震のおかげで富士山にかかる雲や自然を学ぶ機会になり
いい意味では、楽しんで学び、楽しんで生活をしています。
今日は富士吉田から見える富士山の雲をみて「飛行機雲だね」と主人と話していました。
先日、富士山5合目にガソリンを運んでいるおじさんに「今まででは見たことがない亀裂が山にはいっている」と聞きました。地元の有力者のような方なので先祖代々この場所にお住まいでいろいろな変化を見てきた方だと思います。
我が家はアサヒガオカの交差点から徒歩10分くらいです。
ここから富士山を見ています。
先生のブログを読ませていただき考えるきっかけをいただいています。
決して地震・噴火ブログなので読んでいるわけではありません(笑)
プロレスの話もイイです(*^_^*)感謝。
投稿: 山中湖 | 2011.04.03 00:12