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2011.03.08

両国国技館が望むもの

Photo 、サムライTVのSアリーナに、先日両国国技館でデビュー戦を終えた橋本大地選手が出演していました。
 私は試合は観ていませんが、今日紹介された試合前&試合後の映像、そして大地選手、いや橋本選手の言葉を聞いて、その内容が十分に想像されました。対戦相手であった蝶野正洋選手も感無量であったことでしょう。
 2戦目は21日。場所は再び両国国技館。対戦相手はなんと武藤敬司選手。素晴らしい。
 もちろん、故橋本真也さんの息子さん、遺志を継ぐ男としての特別待遇であると思います。体も出来上がっていない高校3年生ですし、技もまだまだです。
 しかし、プロレスにはこういう「物語」が必要ですし、よく似合うんですよ。
 そして、そういう、日本中のプロレスファン、プロレス復興を願う人の期待を受けて、橋本大地選手は本当によく頑張ったと思います。生半可な気持ちではないでしょう。まあ、あの大谷晋二選手が面倒を見ているわけですから、中途半端は許されないでしょうけど。
 プロレスの醍醐味は単なる勝敗にあるのではありません。大きな壁にぶつかっていく姿、倒れても必死に立ち上がる姿、負けても這い上がる姿、そういう「魂」の部分を表現することこそ大切な要素です。
 世の中が実に味気なく、世知辛くなっていく中、こういうドロドロした熱い人間ドラマの世界、リアルとファンタジーの交錯する豊饒なる世界が必要だと思います。だから、今こそプロレス界は本気にならなくてはいけません。
Photo_2 両国国技館と言えば、先ほど、元大相撲力士の舞の海さんが、例の八百長問題に関して貴重な発言をしていましたね。
 「相撲は伝統芸能、神事、格闘技の要素を融合させ、先祖が知恵を絞って引き継いできたもの。単なるスポーツとして(改革を)推し進めれば必ず廃れる」「金銭のやり取りというシステム化は許されないが、人情相撲という言葉があるように、武士の情けが取組に出てしまうことはある」
 非常に良識的な発言だと思います。こんな当たり前なことをなぜ協会も世間も認めないんでしょうね。相撲界というよりも、日本国民全体がどうかしていますよ。
 両国国技館が望むもの、それは、肉体と肉体、魂と魂とのぶつかり合いが生み出す「物語」であるはずです。
 今、協会は興行収入がない状態ですから、こうしてプロレスなどに国技館を貸し出して少しでも稼ごうとしています。私はそれも必然だと思うんですよね。国技館自身がそれを望んでいるからです。
 本当の意味での「国技」は、こうしてプロレスに受け継がれていくのかもしれません。地方巡業も靖国神社への奉納も、そしてショッキリも花相撲、人情相撲も、みんなプロレスに生きているじゃないですか。
 どうせなら、力士の皆さん、みんな力士廃業してプロレス界においでください。
 

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コメント

先生、こんにちは。
プロレス、懐かしいです。子どもの頃、よく祖父母とテレビで観戦していました。まだ幼かった私は、悪役のブッチャーさんや、タイガー・ジェット・シンさん、特に上田馬之助さんが出てくるともう怖くて、怖くて、泣きそうになっていた事を思い出します(笑)。
やはり、馬之助さんのキンパツがショックだったのでしょうか。当時、日本人で金髪の人っていなかったですもんね。
女子プロレスが脚光を浴びていた頃は、ジャガー横田さんの大ファンで、「ジャガー横田 VS デビル雅美」の試合には大興奮していました!
あの頃はただ、どきどき、わくわくして見ていただけですが、プロレスって奥が深いんですね。
祖父母はプロレスもお相撲も大好きでした。両方ともちゃんと残ってほしいです。

投稿: 松原恵子 | 2011.03.09 16:57

職を失うであろう力士達の行く末が心配でしたが、プロレス界に受け皿になってもらうのは名案ですね。
ただ、自分たちが行っていたことのリスクや、相撲界に与えるであろう影響も良く理解出来ず、メールで安易に連絡を取り合う浅はかさを見ると、とても「物語」を紡ぎ出す矜持を持ち合わせているとは思えないですね。お荷物になりそうな予感。

大相撲新生委員会(でしたっけ?)の途中報告がニュースで流れていましたが、新生案には内部告発制度の確立や、支度部屋の行き来禁止などが盛り込まれるようで、どうやら本当に大相撲が消えて無くなることが現実味を帯びてきました。
協会のお偉方が身を犠牲にしてでも相撲界を守るのだ、という姿勢を見せていれば、違った結末になっていた気がします。

投稿: LUKE | 2011.03.10 00:10

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