ファッション・言葉・デザイン・心
出勤の予定が急遽家で仕事に。なんとなくテレビをつけながらボチボチたまった仕事をしておりました。
Twitterなるものをやり始めました。というか、実は今までもほぼ毎日つぶやいてはいたのです。しかし、それは学校のアカウントでのことで、つまり保護者に向けて学校生活の様子を毎日つぶやいていたわけで、個人的な言葉ではなかったのです。
自分のアカウントも昨年のこの時期に取っていたわけですが、私には(いちおう)しっかりと編集された「言葉」、すなわちこうしたブログや、短歌という表現方法があったので、あまり興味がなかったのです。
しかし、いろいろなところからのリクエストもあり、では、ちょっとやってみようと、今日あたりから少しずつつぶやいてみているわけです。
FujizoushiBotという名から分かる通り、どうも機械が自動的に発言しているようです(笑)。ですから、仕事時間中のつぶやきは私自身ではありません。学校用のつぶやきに専念しているので。
さて、今日のつぶやきの中にもありましたとおり、今我が家の周辺は野鳥で溢れております。今日もいろいろな種類の鳥たちが来ていました。
富士山麓には約150種類の野鳥がいるのだとか。実際、あまりにいろいろな種類の鳥が来るので、どれがどれか全く分かりません。名前が覚えられません。てか、基本あんまり興味がないのかな、日常的すぎて。カミさんの方は図鑑片手に「あれは○○だ!○○が来た!」などと、猫たちと一緒に興奮しております。
今日はエナガが来ていました。なかなかシックなデザインの鳥ですね。時々赤や青を配したちょい派手な鳥もいますけれど、基本、日本の鳥たちはシックですよね。熱帯の鳥たちとはずいぶん違う。
もちろん、それは環境たる植物の色彩に影響を受けた結果ですが、またその結果、ある意味性格も地味でおとなしめになるという事実もありますね。オウム類とか、けっこううるさいし獰猛ですよ。
そんなことを考えていたら、BSで「東京ガールズコレクション」が始まりました。昨日代々木体育館で行われたんですね。今や、世界のファッションショーの最先端を行くようになったTGC。モードからファッションを解放して、民衆のトレンドを文化にまで押し上げたこのイベント。今年でもう12回なんですね。
そうそう、3年前に私こんなことを書いていますね。リアルクローズと俳句と民芸か。「痛い」間際のギリギリ感が「カワイイ=萌え」か。なるほど面白い考察だ(笑)。
で、今日も興味深くその現象を観ていたわけです。しっかしすごい盛り上がりだな。一度行ってみたいな。男子禁制とかじゃないですよね?おっ、男もいるいる。
たしかにモデルさんたちステキですね。これは私からするともう「カッコイイ」であって、「カワイイ」ではないような気がします。モデル体型でモデル顔だったら、全然「痛い」の間際ではない。たとえば、この土屋アンナなんか、これ、一般人にはできませんよね。「痛い」どころか、ギャグにすらならない。逮捕されます(笑)。
しかし、このある意味過激なクローズさえも、ずいぶんと彩度が低いですよね。今回はもちろん春夏ファッションなんですが、まるで秋冬かと思わせるほどに、全体の彩度が低い。日本的な自然とでも言いましょうか、日本野鳥の会的とでも言いましょうか。
これって、やっぱり世の中の風潮、空気を受けてのものでしょうかね。まさに「空気を読んだ」ファッション。このご時世、いくらギャルたちと言えども、熱帯雨林のオウムのような格好はできないということでしょうか。面白いですね。
そして、最終的に思ったのは、これはやっぱり「デザイン」だなということ。「デザイン」については、たとえばこちらに書きましたね。そこにも「ちょっとはずすと野暮になってしまう危険もある微妙なスウィング」という表現があります。なるほど(笑)。
建築や言葉も一緒なんですよ、実は。ギリギリの中にいる自分の方が問題なのです。そのデザインの中にいる自分の心が問題なのです。
野鳥も実はそうしてキャラを作っているのかもしれません。ギリギリ自分を保てる、ギリギリ社会との関係を保てる、そういうところに、我々は生命力を感じるんですよね。自分は生き生きとし、他人を見ては「カワイイ!」と思うんです。
というわけで、私も最近は自分をしっかりデザインしようと考えているんですよ。「痛い」ことにならないようにね。
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