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2011.03.16

2011.3.15 富士山直下地震についてまとめ(メカニズム・今後・宏観異常現象)

※ 記事最下部に専門家の分析資料があります。内容に関してはそちらを重視してください。

Gedc0312 夜の富士山直下マグマ溜まり付近を震源とするM6.4の地震、とりあえず収束に向かっています。
 発生後6時間ほどは盛んな余震活動が見られましたが、今日の午後にはほとんどそれもなくなりました。
 今日の富士山の写真をご覧下さい。雲は出ていますが、これは通常の雲であって、いわゆる「異様な感じ」はしません(全く科学的ではありませんが)。
 さて、今回の地震のメカニズムを私なりに結論づけてみましたので、よろしかったらお読み下さい。ただし、これは全くの素人(国語の教員ですから)によるものですので、正誤真偽の判断は皆さまにおまかせします。ただし気象庁の発表よりは信憑性があるでしょう(笑)。
Zeijaku1 今回の地震は、前提として11日に発生した東北地方太平洋沖大地震の影響があると考えなければなりません。
 昨日の記事にも書いたように、富士山は東西南北4枚のプレートのおしくらまんじゅうによって生じた力と熱で出来た火山です。そのプレートのうち、北と東、すなわち北米プレートと太平洋プレートが大きく動いたのが11日の大地震ですから、当然富士山にもその影響は大きくあったと考えられます(太平洋プレートは直接関係ないのではとの指摘をいただきましたが、図を見てわかるとおり、関係がないという方が無理があると思います)。
 分かりやすくするために話を単純化します。富士山では東からの力と西からの力が押しっこしていたとしましょう。
 東北や関東地方の地震によって、北米プレートは東に数メートル動いたと言われています。その端にあたる富士山付近でも基本東側に向けて動いた、つまり東から西へ押す力が弱まったと考えられます。
 今までは西からの東に押す力と、東から西に押す力が均衡していたのですが、東からの力が弱くなったので、当然西からの力が優勢になります。
 さて、富士山の地下にはドロドロに溶けたマグマが大量に存在します。それがマグマ溜まりです。大きな溶鉱炉があると思って下さい。マグマもどんどん供給されていますから、四方八方に向けて押す力を持っています。それを両サイドから抑えていたのが、プレート上の地殻という固いシールドです。
 その炉の東側から押す力が減ったわけですから、当然マグマは東に広がろうとします。炉の西側の壁は今まで通りマグマを抑えようとして東に向けて押していたところ、いきなり東の壁が力を抜いたわけですから、相撲で言えば肩透かしをくらったような、あるいは引き落としをくらったような状態になったわけですね。それでつまずいたのが今回の地震であると考えられます。
 つまり、マグマ溜まり西辺の壁が破壊されたということです。しかし、東方向に向かって多少つまずいたところで、また体勢を整えなおしたので、再びがっぷり四つになった、つまり安定したようです。安定へ向けての微調整が余震であったということですね。
 なお、富士宮付近で揺れが大きく、被害が大きかったのは、隣接する富士川河口断層帯の一部にも動きがあったからではないでしょうか。
 そうしますと、富士山の噴火の可能性はとりあえずないのですが、富士川河口断層帯の活動やそれか連続する駿河トラフへの影響、すなわち東海地震に全く影響がないかというと、そうとは言いきれないと思います。
 生徒たちを含め地元の人たちは富士山の噴火のことを気にしていましたが、考えてみると、マグマ溜まりという溶鉱炉のフタは、10キロくらいに及ぶぶ厚く固いものなので、それを突き破って噴火するというは、ものすごく大変なことだという事実を知ると、今日明日、突然富士山が噴火するなどということはありえないと分かるでしょう。必ず数ヶ月に及ぶ前兆現象(群発地震や山体の膨張、噴気など)があります。火山の噴火は地震よりもずっとずっと予知しやすいのです。
Gedc0313 さてさて、今回の地震での宏観異常現象について、まとめておこうと思います。これこそ今後の地震予知に役立つものです。別に東大地震研でなくとも、地震予知連絡会でなくとも、一般人にできる観察方法ですので。
 いわゆる地震雲については、ここ数日の記事をご覧ください。明らかに通常ではありえない量のなんらかのイオンが発生していたのは事実のようです。
 それに関連して電波障害についても書いておきましょう。前の記事にも少し書きましたけれど、ここ数日のワンセグ放送の受信状況の悪さは本当に異常でした。今日の午後になって、すなわち余震がなくなってようやく3日前くらいの状況に戻りました。ほとんど正常に戻ったと言っていいでしょう。
 地震発生の寸前、具体的には4時間前ですかね、この時は本当に異常でした。ウチは富士吉田送信所から1キロくらいしか離れていないのに、なんと全く受信できなくなっていたのです。それも外部アンテナを接続してですよ。正直テレビ(ナビ)の故障だと思いました。全く受信しないのですから(ちなみに12セグは正常だったと思います)。
 ご存知のようにワンセグはUHF波のローバンドを利用しています。極超短波は直進性が高く、自然の電離層などには反射せず突き抜けてしまいます。私の家と送信所の間には森はありますが、その他の遮蔽物はありません。ですから、普通に考えるとバリバリに受信できる場所なんですね。ちなみにウチは標高が高いので、直線で東京タワー波を受信できるほどです。それが、1キロ先の電波を受信出来なくなった。
 これは、私と送信所の間に目に見えない壁があったとしか考えようがありません。それは何かと言いますと「プラズマ」です。エアロゾルを発生させたイオンが発生したように、電離したなんらかの物質が富士山麓に充満していたと。プラズマは「電磁シールド」として働きます。極超短波さえも通過させない見えない壁を作ることは理論上可能なのです。
 今日の午後にはワンセグ受信状況はほとんど通常状態に戻りました。つまり、富士山を取り巻くプラズマはなくなったということです。見た目的にも空気はクリアーになりましたので、なんらかの物質の噴出はなくなったものと思われます。
 そういう状況を踏まえて、このたびの富士山直下の地震は収束に向かっていると判断します。
 もちろん、これは私のシロウト考えですし、自然は分からないことばかりですから、信用していただかなくとも結構です。ただ、地元、それもその場所に住んでいる者の実感というか霊感(笑)を伝えておく意味が全くないとは思わないので、記事とさせていただきました。
 私のようなシロウトが「直感」や「霊感(?)」で観察、考察するのではなく、ちゃんとした機関がちゃんとした計器を設置して、ちゃんと観測、研究すれば、富士山付近の地震や富士山の噴火をかなりの確率で予測できるのではないでしょうか。期待します。
 

プロの解析結果が出ました。シロウトの直感とはずいぶん違う内容ですね(苦笑)。
ぜひ参考にしてみてください。第119回資料(第119回火山噴火予知連絡会_富士山.pdf)

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コメント

先生こんばんは!
富士宮市民ですので興味深く読ませていただきました。
木曜日、久々にコドモ三人連れて富士吉田に行きました。
そしてあることに気づきました。
富士宮を震源とした震度6強の地震。
下から2回ドカン!ドカン!!と突き上げるように大きな振動。
被害はあっても半壊とか全壊はなかったようです。
しかし、瓦屋根の家は軒並み瓦が飛んだり割れたりして
ブルーシートをかけた家が多くあります。

ショッピングセンターの被害は甚大で、先日やっと開店しました。

以前CSの旅チャンネルで町田忍さんが富士吉田を訪れ、
「富士吉田はトタンの町だ」
と、おっしゃっていましたが
なるほど、ほとんどの家がトタンぶきで、(雪が降るからでしょうね)ブルーシートをかけているお宅は皆無でした。

あと、長野県の栄村のニュースを全くやらないので気になってネットで見たところ、やはりまだおおくのかたが避難生活を送っているとの事。

しかも震度は富士宮と同じ震度6強とのこと。
でもあちらでは全半壊の家が多く見られました。

この差は・・・岩盤の差なのか、積雪のせいか・・・。

投稿: さお | 2011.04.02 21:42

精神異常小杉辰男飯田俊之今野余代金山守ベストFAMサンエース合同アシストグループファタハハマスアノニマスナチスオウム真理教

投稿: 羽生田登 | 2016.05.19 08:06

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