2011年3月14日 今日の富士と空
昨日や今日は、当地方でもいやに暖かく、そしてぼんやりした一日でありました。もちろん、それこそが「春」らしさであり、別に不思議なことではないかもしれません。
しかし、なんとなくいつもと違うような気がする。もちろん、これは私の気分によるものかもしれません。いや、世の中の雰囲気が影響しているのかもしれない。
それでもやはり記録しておこうと思います。昨日の記事のように記録しなかったことを後悔したくないからです。
地震が起きると、あるいは起きる兆候があると、地殻に今までになかった空間が出来、そこからある種の帯電イオンが大気中に放出されると言います。それにホコリやチリが付着して、大気エアロゾル粒子となります。そうした粒子が増えると、広範囲のエアロゾルとなり、霞や霧として私たちの目に見えるようになると言われています。
地震雲にもエアロゾル起因のものがあると言われています。あくまで一つの説ですが。
さて、今日はまさにそうしたエアロゾルの多い状態だったようです。何枚か写真を紹介します。今日はどうもカメラの調子が悪く(福島原発と同じGE製だからか?)、全体にピントが甘くてすみません。
山梨県富士吉田市下吉田より3月14日09時59分(±3分)
飛行機雲もたくさん出ていましたが、これはそれとは違います。朝のうちはまだ「青空」でした。
3月14日10時00分(±3分)
パノラマで撮ってみました。ちょっとつなぎ目が変ですね。富士山の形が歪んでいます。撮影の失敗ですね。しかし、全体像はわかるのではないでしょうか。東の方から霞(うす雲)が張り出しています。
3月14日10時07分(±3分)
すじ雲が南西から伸びてきましたね。きれいです。
3月14日14時34分(±3分)
午後になると、ずいぶんと霞んできました。明日天気が崩れるでその兆候かもしれません。
3月14日14時35分(±3分)
太陽の周辺には彩雲も現れています。空気中になんらかの粒子(水蒸気も含む)が多い状態ですね。
3月14日14時35分(±3分)
なんとなく気味の悪い空です。
ちなみに原発事故でもエアロゾルは発生します。チェルノブイリの放射能を遠くまで運んでしまったのはエアロゾルです。もちろん今日のエアロゾルは福島原発事故起因のものではないと思いますが、いずれそういうことが起きないとは言いきれない状態です。そうなってほしくありませんが。
また、富士山付近でこのようなエアロゾルが観察されたことによって、ただちに東海地震が起きるとか、富士山が噴火するとか、そういうことは言えませんので必要以上に心配なさらないでください。
あれだけの地殻変動が起きたのですから、まずはその関係であると考えるのが妥当でしょう。
今までの地震の歴史を調べてみますと、三陸沖の大地震と、東海・東南海・南海地震との相関関係が多少見られます。後者と富士山の噴火とは密接に関係していますから、非常に大きな目で見れば(地球の歴史を俯瞰的に見れば)三者は兄弟のようなものだとも言えます。
しかし、あくまでそれは神のような広大な視点で見た場合であり、時間的なスパンは数十年単位になりますから、今日明日、あるいは今年来年に中部や西日本で何かが起きるということではないのでご注意を。
それよりも、今回大きく動いた太平洋プレートや北米プレート上の断層地震に注意すべきでしょう。東京ももちろんそこに含まれます。12日の中越・長野北部の地震も基本的にその類だと思っていいでしょう。
いずれにせよ、こうして自然からのメッセージを受けとることはとても大切だと思います。科学的な分析や観測ももちろん大切ですが、古来私たち人間が行なってきたであろう、自然との交流、神との交流を忘れてはなりません。こういう時だからこそ。
追伸 そう言えば今日はワンセグの電波状況が通常とはずいぶんと違いました。大気の状態と関係あるかもしれません。
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コメント
はじめまして 神戸在住の神戸っ子です。
富士山の地震雲・・そして本日の富士山麓が震源の地震・・・驚いています。
今後、富士山に何かあるのでしょか?
投稿: 神戸っ子 | 2011.03.15 23:32
早速来ましたね。
地球規模のスケールからみれば、数十年も数日も同じような物かも知れませんよ。
少なくとも私は庵主様や都知事のように、天罰だなどとは思いません。天災ですからね、いつ起きても仕方が無いと達観半分、用心半分で生きてきゃいい話でしょう。
投稿: LUKE | 2011.03.16 00:58