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2011.02.27

マニアック家族旅行 in 東京湾岸

20110228_64108 日は久しぶりに家族で東京へ。こんな旅をする家族もそうそうないでしょうな(笑)。
 まあ、いつもこんな感じではあります。前回はアメ横(カレー)→北千住(バトラーツ)でした。
 今日は『新木場(スターダム)→銀座(博品館)→汐留(白井晟一)→築地(寿司)』であります。
 実は今日もバトラーツに行こうかと思っていたのですが、出かける段になって急遽変更。いちおう娘たちの意見を取り入れまして…ホントか?私も四半世紀ぶりの女子プロレス生観戦です。
 夢の島に行くのも何十年ぶりでしょうねえ。私のイメージではゴミの島なんですが、今となっては逆に自然が豊富な運動公園であります。そこの駐車場に車を停めて、いざ新木場1stリングへ。
 プロレスファンでありながら、新木場1stリングも初めてです。おお、工場や事業所に囲まれて、なかなかいい風情ですぞ。
 スターダムは今年1月旗揚げされたばかりの団体。しかし、代表はロッシー小川さんですし、GMはあの風香、そして選手の先頭に立つのは2010年女子プロレス大賞受賞の高橋奈苗ですから、きっとそれなりの興行をやってくれるものと期待していました。
20110228_63800 実際、旗揚げ興行、2回目の興行をテレビで観まして、家族で涙を流しながら感動したんですよ。なんか、プロレスというエンターテインメントの基本を見せられたような、感情移入できる興行だったんです。そこで、今回さっそくその3回目の興行を生観戦と相成ったわけであります。
 まず結論、非常に楽しめました。家族みんな満足です。当日券があと2枚しかなく、選ぶまでもなく最前列での観戦に。子どもはそれぞれ膝の上です(笑)。
 けっこうプロレス観戦慣れしているウチの娘たち(小5&小2)ですが、やはりこういう小さい箱の最前列というのは迫力があってビックリしていたようです。ただ、残り物チケットということで、プロレスファンなら分かると思いますが、コーナーポスト脇、リングの対角線上というのは、実は最もリングを観にくい位置なんですよね。まあ、それはしかたありません。
 しかし、タッグではすぐ目の前に、控えのゆずポンのお尻があるし(笑)、セコンドの選手との触れ合いもあるので、やっぱり特別な席ですな。テレビ観戦とは全く違う臨場感です(当たり前)。
20110228_63709 さて、試合について、あるいは各選手について、いろいろ言いたいこともありますが、紙面の関係上ごく簡単にかいつまんで。
 全体としては、エンタメ性と一生懸命性(?)の両方のバランスがとれたいい興行だったと思います。プロレスの基本はそこですね。女子プロレスは総体としての壮大な花相撲とも言えますが、そこに見え隠れする「精神性」…すなわち、倒されてもやられても立ち上がっていく折れない心や、女の情念でしょうかね、そういうものが実によく伝わってきました。そして、痛み、苦しみも美しいまでに表現されていました。
 ただ、どうでしょうね、ちょっと観ていて心配な場面もありました。受け身の取りそこねや、技のかけそこねは大けがにつながります。そういう場面が若手に多く見られました。そういう意味では、まだまだ素人の域を出ていない選手もいます。体もとてもレスラーとは思えない子もいて、技のダメージが心配でした。
 そう、この団体の選手には、現役の小学生(2年生)、中学生、高校生、大学生もいるんですよね。それは非常に新しい魅力であるとも言えるのですが、親であり教師である自分としては、ちょっと心配にもなりました。
 その点、エース候補の美闘陽子選手や愛川ゆず季選手は、適度に肉付きがよく(笑)受けるにせよ攻めるにせよ、迫力と余裕が感じられました。もちろん、高橋奈苗選手や夏樹☆たいよう選手は観ていてある意味安心できる、素晴らしい肉体と技と経験を持っていました。やっぱり鍛え上げられたものを観たいですねえ。学生プロレスとは一線を画してもらいたいところです。
 さて、全5試合、それぞれ見どころがありましたが、やはり美闘選手とゆずポンにはスター性を感じましたね。経験が浅い割には、「プロレス的なるもの」をしっかり見せてくれたと思います。体にも心にも恵まれていると思いますので、ぜひ精進して一般社会をも惹きつける表現者になってほしいと思いました。
 ほかの選手たちも、しっかり練習して、また自らのキャラクター作りに邁進して、スターへの道を歩んでもらいたいと思います。親心ですかな(笑)。
 それにしても、小学2年生の夢(はるか)ちゃん、可愛いしいいですねえ。試合後、ウチの小学2年生とご対面しました。ウチのも入団させようかな。なんて、運動神経イマイチですし、すぐ泣くし、全然ダメでしょうね。美闘選手に「プロレスどうですか?」なんて聞かれちゃいましたが。
Img_0488 さて、そんな熱い闘いを観たあとは、とりあえず子どもの欲求も満たさねばということで、家族で初銀座です。今日は東京マラソンがあって、なかなか思うように車を走らせることができず大変ではありましたが、無事目的地に到着。目的地とは銀座博品館です。
 私は高度経済成長の東京で育ち、毎月家族で銀座のデパートに出かけるというような、まあいかにもステロタイプな少年時代を過ごしたのですが、カミさんは秋田の山奥で育ちましたし、娘たちも富士山の中腹で育ちましたから、なかなか銀座などという別世界には行く機会がありませんでした。
 しかし、そんな昭和の銀座の栄華も昔の話。今はずいぶんとひっそりしていますね。山から出てきた女衆は口を揃えて「静かだね」と申しておりました。あと中国人が多くてびっくり。
 さて、そんな銀座のおもちゃ屋さん博品館に入った子どもたちは、興奮するのかと思いきや、あまりの夢の世界に圧倒されてしまったのか、結局、数百円の地味な文房具やシールだけを購入しておしまい。ゲームコーナーの4階に至っては「行かない…」と、上がらずじまいでした。
 3DのDSとか、全く興味がないようです。母親が「この世界全部3Dじゃん!」とか言ってるからでしょう(笑)。DSやるなら、プロレス生観戦ですな。超3Dでしたよ。
20110228_64328_2 さてさて、続きましては、子どもを大人の趣味につきあわせます。パナソニック電工汐留ミュージアムで行われている「建築家 白井晟一 精神と空間」展です。
 いやあ、すごすぎました。白井晟一については、たとえばこちらこちらにも書いたように、ワタクシは不思議な縁があるんですよねえ。そして、不思議な共鳴がある。
 子どもたちには退屈かと思いきや、やはり稲住温泉で実際にその建築に触れたりしていますから、けっこう興味深く観ていました。
 それにしても、女子プロレスと白井晟一を続けて興味深く観る小学生ってどうなんでしょう(笑)。
 ううむ、昭和の天才おそるべし。建築の発想がぶっ飛んでいるのはもちろん、その設計図自体が立派な美術作品ですし、書や彫像の素晴らしさ、そしてなんと言っても文章のうまさ…。もう何をか言わんやです。なんでもできて当たり前。哲学者であって当たり前。昭和の天才は当たり前に多才です。裾野が広いから素晴らしい独立峰となる。まさに富士山と同じです。まいった。
Img_0504 最後は築地のお寿司屋さんでシメです。いつも回転寿司にしか行かない私たち、さすがに本場江戸前のお寿司には大感動。全然ネタが違う…と思いきや、娘たちここに来てまで頼むのは「納豆巻き」と「卵焼き」。魚食えよ!ww
 おなかもいっぱいになったところで、東京の夜景を見ながら帰宅の途につきました。富士山の中腹に帰ってきたのは夜9時前。なんだかんだ、1時間半で着いちゃうんですよね。近いものです。また、今度は別のスポットでマニアック東京旅を実施いたします。


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コメント

家族旅行楽しそうですねー。
昨日は暑い程で散策にはちょうどよかったのでは。こちらでは暑くてバイト先のアイスが売れ切れという事態が!
今や銀座は富める中国人のお財布でもっているとか。谷中は日本の中高年のお小遣いでもってます。谷中もぜひ

投稿: 能楽師(見習) | 2011.02.28 11:29

初めましてm(._.)m
志村さんが亡くなる1ヶ月くらい前にこのブログを見つけ、その中でフジファブリックのことを初めて知りました。なので1ヶ月後ロキノンの表紙に志村さんが居て、そこに'追悼'という言葉を見た時には本当にびっくりしました。
亡くなった人の音楽を聴くのって抵抗があったんですよ。聴いて好きになって、どうするんだろうっていう。ライブに行くことも出来ないし、曲だってもう増えない。好きになればなるほど辛いだけじゃないかなって。亡くなったのも最近ですし。
だからフジファブリックをそれ以上聴くことはなく、だから好きになることもありませんでした。
わたし、BUMP OF CHICKENも好きなんですよ。このブログを見つけたきっかけもバンプだったんです。たまにでもこのブログ読んでいるうちに、わたし蘊恥庵庵主さん(この呼び方でいいのでしょうか。コメントの返信をこの名前でやっておられたので(・_・;))のこと、すごく好きになっちゃったんです(笑)
「なるほどな!」と思わせられることが何度もあります。実はそれがわたしの考えの中の一部のベースになったりもしています。感化ですかね。
で、ですね。『まばたき』の記事を読みました。志村さんの詩に蘊恥庵庵主さんの言葉に衝撃を受けました。それからフジファブリックをちゃんと聴くようになり、すぐに大好きになりました。
本当に大好きになりました。聴くだけでもう「わたし幸せだなー」って思えるくらい。「わたし頑張れる」って思うくらい。本当に大好きになったんです。
だから、ありがとうって言いたくて。とにかく勝手にですけど、お礼を言わなきゃって気になっていて。
このブログを読んでなかったら、わたしフジファブリックを好きになっていませんでした。
きっとこれから、フジファブリックのおかげで頑張れたりすることってあると思うんです。それはバンプも同じですけど。
蘊恥庵庵主さんがわたしにそんなフジファブリックを教えてくれたんですよ(*^o^*)
きっかけを作ってくださって、ありがとうございます。勝手にですけど、本当に感謝なんです(;_;)
長くなってしまってすいません。とにかく、ありがとうってことが伝えたかったです!
そして、フジファブリックやBUMP OF CHICKENを抜きにしてもこの蘊恥庵庵主さんのブログ好きです。

投稿: あんり | 2011.02.28 20:54

久しぶりにコメント書かせていただきます。

先生の旅のお話はいつも温かい雰囲気が

伝わってきます。そして最強マニアックな香りも(笑)


素敵ですね。ご家族みなさま。


パナソニックミュージアム職場の近くなんですよ。

一度も行ったことなかった というか走って通り過ぎちゃう・・・今度のぞいてみようかと思いました。

富士吉田に行きたくてたまらないというか

呼ばれている(笑)感じがするのに休みが全くとれません

早くまた行きたいです。天候はどうでしょうか???

投稿: さつき | 2011.03.02 02:51

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